インターネットは非常に便利だ。
特に趣味を最大限愉しむには最高の手段の1つだ。
これまで雑誌しかなかった時代においては、詳しい事情を知ることなく誤解のまま過ぎ去って、そのアーティストの事情を知ることができないまま月日が過ぎてそのままということも多々あった。
しかし、インターネットにおいては、知りたいことは限りなく知ることができる。
もちろん過去にさかのぼって。
例えば、SCORPIONSやEUROPE以外、非英語圏のバンドはアメリカでは成功することができなかった。
という文を雑誌で読んで、これ以外のアーティストは、全米チャートにランクインすることすらかなわなかった、という誤解を私はしていたのだ。
しかし、ネットで非英語圏の、例えばPRETTY MAIDS、イングヴェイ. マルムスティーン、といったアーティストは、全米チャートにランクインすることすらかなわなかったのではなく、ちゃんとランクインはしていたが、ゴールドやプラチナといったものを獲得していなかっただけである、ということを知ったのだ。
日本が誇るLOUDNESSにしろアメリカで最大に売れた『THUNDER IN THE EAST』以外にも、いろんなアルバムがランクインしていたことを知って驚いたのだ。
LOUDNESS
それにリッチー..ブラックモアのRAINBOWにしろ、人気のあったのは、日本や本国イギリスだけであって、アメリカでは全然売れていなかったということが書いてある文章を雑誌で読んだときに、このバンドは日本やイギリス以外ではほとんど売れていなかったのだと認識でいたが、ネットで調べると、確かにそのとおりであるが、他のヨーロッパ以外の国では色々売れていたようだ。 その国々の売り上げ事情を調べていくと興味関心が引き起こされる。
そういう事情を知ると、そのアーティストを見直すきっかけになることは間違いない。
そういう情報を知ることで、アルバムを買い、そして聴き新たなる音楽の世界観が広がることは間違いない。
ネットによって、雑誌では知ることができない情報を知り、そして幅が広がるのだ。 もちろん実際の音楽がよくなくてはなしにならないが…。
また雑誌だけでなく、番組を見ることもそういう効用があるのだ。 例えば、SCORPIONSは、あのリッチーのRAINBOWの前座をしたことがあるのだということをテレビで知った。
SCORPIONSはアメリカで大ヒットを飛ばしたことで、世界中で売れることに成功したバンドである。 これまでに世界で売ったアルバムやシングルの総数は1億枚以上である。
かたやRAINBOWは、イギリスでは『MONSTERS OF ROCK』でトリを務めるほどの大御所であったが、アメリカではゴールドすら1枚も獲得がかなわなかったのだ。
これもネットで確認することができるからしてみてほしい。
そのバンドをの前座をアメリカで務めることになったのだから非常に興味深く思うのだ。
それのみか、あのDEF LEPPARDですらもSCORPIONSとともにRAINBOWの前座を務めたのだから面白い。
あの全米だけで2つのアルバムをともに1000万枚も売ることになったDEF LEPPARDがである。
確かに82年という時点では、まだ2枚のアルバムしか出していなかったので、そういうことはどのアーティストでも往々にしてあることであるが、それにしても、である。
このSCORPONSがRAINBOWの云々はテレビで知り、それで興味深くなって画像検索で「RAINBOW SCORPIONS」で検索すると、以上のような画像をキャッチすることができたのだ。
これはネットである。
やはり雑誌、テレビ、そしてネットと、いろんなアンテナを張ることで、知りたい意外な情報を得れるから音楽は面白いのだ。
そして更に興味関心のあるアーティストを知ることができることで、またCDやDVDなどを買うリストが増えてしまい、金に困るようになるのだ。
嬉しいのか哀しいのかわからないのだ(笑)
雑誌で「OPETHがRAINBOWがトリを務めたMONSTERS OF ROCKにも参加した」ということを知り、そのポスターがどのようなものか知りたくなり、画像検索で「MONSTERS OF ROCK OPETH」とかけてみる。
すると、いろんな画像が出てきて、意外にもBLACK SABBATHがトリを務めたそのイベントにもOPETH が参戦していたことを知ることになる。
それで、この組い合わせのブートはないかと、ブートショップにアクセスして調べてみる、あるいは実際に足を運んでみる。
この組み合わせではブートはなかったが、95年の『MONSTERS OF ROCK』に参戦したALICE COOPERとMEGADETHの組み合わせのブートを入手することができた。
あるいは、98年のMEGADETHとSLAYERの組み合わせの『MONSTERS OF ROCK』の映像を入手することもできた。
また2003年の『OZZFEST』でのBLACK SABBATHとJUDAS PRIESTの組み合わせの映像を入手することができた。
こんな涎ものの組み合わせが海外ではあったのか…と驚嘆する。
これは雑誌だけ、テレビだけでは決して味わえない醍醐味である。
それらに加え、ネットを駆使することで初めて味わえる趣向なのだ。
ブートは違法だ、という声が聞こえそうであるがそんなことは構わない(笑)
KISSのポール.スタンレーやジーン.シモンズはブートをけしからないというスタンスでいるようだが、METALLICAのラーズ.ウルリッヒは全然構わないようだし、WHITESNAKEのデヴィッド.カヴァーデールも同様なスタンスのようだ。
それがあることで、アーティストとファンの心を留める役を果たすということを重々承知しているからだ。 やはり物事は柔軟に考えなくてはならないのだ。
こういうことを考え合わせると、いろんな媒体を駆使することで、知的な幅が広がるし、アーティストのことをよりよく知り、興味のわく事態が起きるということがわかるはずだ。
雑誌で、2016年の『MONSTERS OF ROCK』にOPETHが出演したということを知り、それを画像検索することで、RAINBOWの時のみならずBLACK SABBATHの時も出演したということを知れば、そのバンドを見直すきっかけになり、このバンドのモノを聴きたくなるという事態を引き起こすはずである。
やはりいろんな媒体でアーティストのマニアックなことを知り、そして興味あることを検索することで、さらに幅が広がり、趣味がたのしくのは必然である。
そんなスタンスを勧めたいものである。
前々から、OPETHは非英語圏の出身(=スウェーデン)にもかかわらず全米チャートを上昇した、ということは知っていた。
OPETH
しかし、どのくらいまでいったのか、何枚売れたのかの詳細はわからずじまいだった。
そこでネットで「OPETH wiki」で検索をかける。
すると、OPETHの略歴からメンバー、ディスコグラフィー、バイオグラフィーなどファンとして知りたい項目が1ページ内に出てくる。
そこでディスコグラフィーを見ることができて、デビュー作から最新作までのアルバムの詳細について知ることができる。
そこで知ることができたのは、このバンドが最初にアメリカンチャートにランクインすることができたのは、2001年の『BLACKWATER PARK』であることを知ることができた。
それまでのアルバムや2002年のアルバムまでは一切記載がない。
これは、それまではネットが普及していなかったゆえに、記録しておく必要性がなかったためであろうか。
2003年のアルバム以降からきちんと記載がなされている。
その『BLACKWATER PARK』は、チャートの記載はないが、93000枚を売ったということを知った。
『BLACKWATER PARK』
これはすごい…かどうかは評者によって違ってくるだろう。
非英語圏のスウェーデン人バンドがここまでするかと驚嘆の思いになるか、あるいは非英語圏の出身でも同じスウェーデンのMESSHUGAHやSABATONにしろアメリカンチャートにランクインしているから珍しいことではないとするかは人によって違ってくるだろう。
だが私は素直にすごいことと称賛したい。
異国の国から、ここまで売れるようになるためには、かなりの労力がかかることは間違いないし、英語を日常語にしているアメリカ人に理解してもらうには、うまく英語が発音できないことには音楽も理解されないからだ。
これを雑誌だけで知ろうとしたら、棚にある雑誌全部を片っ端から調べていかなくてはならない。
それで見つからずじまいで億劫になり、そのまま無関心を決め込む、という事態になっていた可能性が大きい。
これはネット時代だからこそ味わえる醍醐味というほかないだろう。
かといってネットの情報がすべてと措定するのは間違いであるが、その詳細は違う機会に論じたい。
このネット時代ゆえに関心が持てたOPETHのアメリカンチャートをかけ巡ったアルバムについて次回は紹介したい。
これは結構いい!
以下紹介しておきたいので興味ある人はどうぞ。
↓
●以下のサイトでも取り扱っています。
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タワーレコード
【HMV】ローチケHMV|音楽CD・DVD
今回はこれにて終了します。
ありがとうございました。