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最近棚を整理していたら、98年の『BURRN!』の某号が出てきた。
そこでTNTの『TRANSISTOR』がレビューが新譜としてなされていた。
『TRANSISTOR』
3人の編集者からの評が出ていた。
1人は、 「往年のキャッチーさを取り戻した①②は出色の出来だ。だがあとが続かない。後半は、“でもモダンロックやりたい病”が顔を出し、シアトル後遺症みたいな荒っぽいサウンドが曲の良さを台無しに。」ということで78点。
もう1人は、「アップテンポでヘヴィな④が尻切れトンボな感じで終わった辺りから何ともつかみどころがなくなっていく。…敢えて混沌を狙ったにしても、やりたい放題詰め込んだだけの雑多な印象で、今の彼らが一体何をやりたいのかは混乱するばかり。」ということで、この人も78点。
もう1人は、何とか作品の良さを見出して80点。
そして、この号ではTNTのトニー.ハーネル(vo)とロニー.ル.テクロ(g)のインタビューも載っている。
まずトニーであるが、「自分自身のアートは正直なものでなければならないと思っているんだ。…「INTUITION PART 2」のようなものを作ろうとしているふりをしても結局ごまかしにすぎないし、結局は酷いことになると思うんだ。」ということである。
なるほど、彼は当時のモダンなヘヴィやグランジのようなものをしたかったということであるのが見て取れる。
そしてロニーであるが、「90年代のグランジと80年代のサウンドが合わさったようなものになってしまった。 それも俺たちが、TNT以外にいろいろなものをやってきたことで、自分たちの中に様々なものがあったせいだと思っている。」
要するに、自分たちの取り巻く環境が自然に自分のサウンドに影響を与えているということでもあるし、自分たちがそれをしたいと思っていたということでもある、ということだろう。
ロニー.ル.テクロ
あの当時にも、席巻していたグランジの残滓があった時代だったようだ。
それをTNTも取り入れたのだ。
しかし、あの当時は『BURRN!』や日本のファンにとってグランジは「悪」的なニュアンスでとらえられていたのだ。
それを従来のハードロックバンドが取りいれては、その良さが削がれてしまうからだ。
しかし、そのグランジであるが、その音楽性をデビュー当初から全面に出して、それが大衆ウケして今やその道の大御所になったバンドがKOЯNである。
KOЯN
しかし、それは基本がヘヴィメタルだった故であり、それがハードロックであれば、事情は違ってくるのだ。
その良さを引き出すのに必要なのは、やはりポップさであろう。
暗いメロディではないのは確かだ。
TNTのようにポップさを武器にしていたバンドは特にそうだ。
だが、そういう暗さが席巻していた時代においては、その要素を取り入れることをレコード会社からの圧力がかかってきて、取り入れた場合も多々あったようだ。
または実験的なニュアンスでそういうアルバムを作ったりするバンドもいたことは確かだ。
または興味があってそれを取り入れた、というバンドもあった。
それがTNTであろう。
しかし、成功したのは皆無だろう。
成功とは、この場合、全盛期と同じような売り上げを達成したということである。
だがそういう例はない。
そういう例をみると、ハードロックバンドがグランジーな音楽をやってもその魅力が削がれる結果になるだけという断定をくだすのが通例だが、その方が無難なのだろうと思う。
しかし、私はこのTNTの『TRANGISTOR』には興味を覚えたし、買いたいと正直思った。
TNT
これまでのポップさや透明感のあるメロディで勝負してきたバンドがグランジを取り入れたアルバムはどのような出来になったのかなと、興味を覚えたのだ。
しかしタワレコにしろ、HMVにしろ、このアルバムは廃盤になってしまい、他のサイトなどで中古で入手するしかないようだが、いつしか手に入れたいと思うのだ。
しかも、このバンドの初期から名作の『INTUITION』のようなメロディアスさを前面に出したアルバム以外の音楽性のモノも正直聴きたいと思うのが通例ではないだろうか?
『INTUITION』
いくらいいアルバムを出してきたバンドでも同じようなアルバムでは、やはり飽きてしまう。
そうならないように、イメージチェンジは必須だろうとは思う。
飲食店では、何か月かに1回はメニューチェンジするのは当たり前だ。
そうしないことには、お客さんが飽きてしまうし、来店してくれなくなるからだ。
音楽も同じだ。
そんなニュアンスで、音楽にもチェンジが必須だ。
悪いイメージであったグランジの要素が、90年代半ばには多くのハードロックバンドに取り入れられたのだ。
当時のメインストリームだったゆえに。
そんなニュアンスでDOKKENは『SHADOW LIFE』を作り、DEF LEPPARDは『SLANG』を作り、KISSは『CARNIVAL SOULS』を作った。
DOKKEN
しかし興味深い。
そのグランジのブームを作ったのはほかならぬMETALLICAの『METALLICA』アルバムだからだ。
このアルバムの特徴である、重低音を生かしたヘヴィかつミドルテンポという面を誰しも模倣して、あれに追随するアルバムを作り出したがゆえに、グランジのブームが起こったのだ。
DOKKENにしろ、DEF LEPPARDにしろ、KISSにしろ80年代の初頭から半ばの売れていなかったMEALLICAを知っていただけに、そのバンドがこのようなブームを引きおこし、それに自分たちも乗るとは思ってもなかっただろう。
…というかこのような分析をしていること自体、私の奇妙な性癖ゆえに、彼らはそんな分析すらしていないだろうが。(笑)
METALLICA 85
その特徴を取り入れるも、いずれのバンドもファンからはそっぽを向かれた。
それぞれ佳作と評するファンもいたが、大勢においてはこき下ろされた作品だ。
その時のアルバムの売り上げや、公演時の来客数の減少をみれば明らかだろう。
そのチェンジ時に良くないとファンに見放されるような出来であれば、やはり次は佳作といえるアルバムを作らなくてはならない。
その期待に応えるかのように、これらのバンドはいずれも佳作といわれるアルバムを作ってくれたのだ。
ゆえに多くのファンがいるとは言えないだろうか?
悪いのは、そういった音楽性に拘泥して、そこから抜けだせなくなってしまったパターンである。
その最たる例がBAD MOON RISINGだろう。
BAD MOON RISING
ALICE IN CHAINSに感化されて、その音楽性を取り入れたが、基本となる音楽性がまるで違うのに、フィットするはずもなく、それでできた音楽性は、往年のファンを哀しませたのは言うまでもない。
それは公演の観客動員数の減少をみれば明らかだ。
これはALICE IN CHAINSの音楽が悪といっているのではない。
BAD MOON RISINGの音楽にフィットしなかったということだ。
しかし、そのような作品を作っても、公演に足を運んできたファンは、やはり、その作品のそれなりに良かったと思ったか、往年の出来には及ばなくても往年の思い入れがるからという理由できたのだろう。
しかし、そのファンたちの思いむなしく、このバンドは3枚のアルバムで解散してしまう。
1度、駄作といわれる作品を作っても、また公演に来てくれるファンの心理、またアルバムを買ってくれるファンの心理はどうのようなものか?
性質を持っているのか?
往年の良さがあるから、その思い入れがあるし、1度くらい良くないアルバムを作ってもファンでいたい、ということなのだろう。
心優しい涙あふれる話しだろう。
私も基本そうだ。
しかし、駄作が何度も続いていれば、さすがにそれは無理だろう。
何回かはその人に拠るだろうが、私はたいてい3枚続いたらだめだ。
しかし、スタジアム級の会場で公演をしてきたアーティストのファンは、駄作を何度も出しても、やはりファンをやめるパターンは少ないだろう。
しかし、ゴールド、プラチナくらい往年に獲得していたレベルのアーティストは、2枚とか3枚駄作を出したらもうだめだろう。
下手をしたら1枚駄作を出しただけで、そっぽを向かれたり、ファンをやめられたりすることも当然ながらある。
だからプラチナアーティストは、難しいのだ。
逆に、一度全米だけでミリオン(1000万枚)セールを達成したアーティストは、それ以降何度駄作を作ろうが、ファンは離れないし、新しい世代のファンすらも獲得できるのだ。
BON JOVIやAEROSMITHやMETALLICAなどをみれば、駄作を何度出しても、アルバムの順位は落ちないし、相変わらずスタジアム級の会場で公演ができて、どのフェスでもヘッドライナーだ。
これらのアーティストの昔のシングルやグッズなどは、ヤフオク等に出したら高額で競り落としになるのだ。
BON JOVIの89年の限定盤ではないオーソドックスなシングルが、2980円で落札されたから驚いた。
未発表曲などが入ってないにもかかわらずである。
その例にSLIPKNOTも当てはまるだろう。
SLIPKNOT
ネットで、曲が聴ける時代以降のデビューゆえに、売り上げはBON JOVIなどには及ばないものの、公演はどれもスタジアム級が当たり前だ。
そのセカンドアルバムである『AIOWA』はレコード(LP)盤は、どのサイトでも取り扱いなしになっていた。
それでそれを出したら、16000円もの高値でせり上げが行われて、そのお金をゲットできたのだ。
自慢のためにこの話しをしたのではない。
スタジアム級のバンドはいつまでもファンの心を繋ぎとめて、そのアーティストの希少品にはお金を惜しまない人が現われるということである。
しかし、こんなに高値で売れるとは思わなかった。
これに類似した品はこれまでオークションに出さずに、中古盤屋に売ってきた。
しかも、かなり低い金額で(笑)
その時の査定表が手元にあるが「こんな安い値段で売ってきたのか!」と怒りがこみあげてくる(笑)
これからは絶対に中古盤屋には売らないと誓うのだった(笑)
中古盤屋が、そのように安く仕入れないことには商売がしていけないのはよくわかる。
店の家賃、光熱費、従業員を雇うためのお金…といった諸々をかけなくてはならないゆえに、やはり安く入手しなくてはならないのはよくわかる。
しかし、オークションで高く売れることを知った私はもう中古盤屋には売る気はない(笑)。
1度駄作といわれる作品を出しても、それを取っておくか、売るか、あるいは捨てるかは、その出来に拠るだろう。
私は捨てるなどということはしないが、世の中にはそういうことを平然とできる人がいあるから驚く!(笑)
聴き後に、また聴きたいと思わせる魅力があるかどうかである。
あれば、興味がてらまた手に取って聴くだろう。
しかしヒット作ほどは頻繁には聴かない。
あまりに良くないのであれば、疎遠になって聴かない期間が長くなる。
それが10年たっても聴かない状態が続いたのであれば、売るか捨てるかすべきというのが、風水的な立場の見解である。
その場合は潔くネットオークションに出すのがいいだろうと思う。
その作品を探している熱烈なファンがいるかもしれない。
未発表曲や未発表ライヴがカップリングされているシングルならばなおさらだ。
それで私は、MR.BIGやKISSやDAVID LEE ROTHなどといった80年代から90年代初頭のアーティストのシングルを高値で売ることに成功した。
中古盤屋ではそうはいかないから注意が必要だ(笑)。
50円とか100円とかで買われるのが関の山だから、くれぐれも注意だ(笑)。
このページの冒頭に出てきたTNTの『TRANGISTOR』は、正直、名作『INTUITION』よりは劣るのは明白だろう。
しかし、あのメロディ重視のTNTがどのような変貌を遂げたのか?
その後のこのバンドの歴史からどのような分岐点になった作品なのかを知るために是非とも聴きたい作品なのだ。
こんな欲望が出てくるのは、私がそれひとえに、ハードロックが大好きだからこそそんな試みをしたいと思っているのだ。
往年のヒット作には及ばないだろうが、何かそういうグランジを取り入れたTNTを聴いてみるのも一興だ、みたいな気持ちになるのはやはり、このジャンルの音楽が好きだからだろう。
BON JOVIがCDラジカセの宣伝に出ていたことで、このバンドに興味を持ち、それがきっかけでいろんなHR/HMアーティストを聴くようになった。
BON JOVI
まさに大恩あるバンドなのだ。
しかし、95年の『THESE DAYS』以降、このバンドは駄作が続いている。
それでも往年の良いアルバムがあったからと贔屓目で考え、アルバムを買い続けるも、いい作品が出てきていないのだ。
あまりにヘヴィさが絶対的に足りないし、メロディも耳つくものがないのだ。
加えて、このバンドはライヴではシンガーがキーを下げて歌うし、フェイクはするはで、あまりライヴでの印象はよくないのだ。
ゆえに、アルバムも聴く気はないし、ライヴにも行きたくないということになってしまっているのだ。
それのみか、イングヴェイ.マルムスティーンも駄作が続いてしまっているのだ。
イングヴェイ.マルムスティーン
しかも20年以上も。
BON JOVIにしろイングヴェイ.マルムスティーンにしろ駄作が20年以上続いているのだ。
聴き後の印象が悪いというか、聴きたい気が全くできないのが正直なのだから仕方がないのだ。
先にも書いたように、駄作を作るのは誰しもスランプがあるので、特にとがめだてはしない。
しかし、駄作を連発している期間が長すぎると、いかに初期に忠誠を誓ったファンでさえもそっぽを向いてしまっても致し方ないのだ。
この2つのアーティストには、また佳作アルバムも期待していたが一向に出ないのだ。
その佳作が出れば、駄作のアルバムがあっても「あんなアルバムもあったなあ」と懐かしむこともできるし、その駄作アルバムを興味がてら聴いて悦にふけることもできるだろう。
そういう楽しみ方もあるのだ。
そういう楽しみ方で、その駄作と思っていた作品の中から、いい曲も見出すことも出来るのだ。
そんな楽しみ方をしたいと思い、TNTの『TRANGISTOR』を中古盤屋で探そうと思っているのだ。
確かにレビューを見る限り、また廃盤になってしまったことを鑑みると、最高傑作と呼ぶにふさわしい『INTUITION』のようには良くないだろう。
しかし、そんな楽しみ方もできるのではないか。
そうなったら、自分の音楽を楽しむ生活はどのように変化するか実験したいのだ。
メインのアルバムではない寄り道的なアルバムだろうか。
それに近いニュアンスのアルバムとしてWINGERの『PULL』があげられるだろう。
『PULL』
これは、このバンドのサードアルバムであるが、それまでの煌びやかなアルバムとは打って変わって、重低音を効かせたアルバムだし、暗めで遅い曲なものが大半だ。
しかし、曲のいろんなところで耳朶に残るメロディは生きているのだ。
ハードロックのアルバムでありながら、グランジを取り入れた名作とまで言う人がいたが、それも当たっている。
結果的に失敗作といわれがちな『PULL』であるが、確かに前2作よりも売り上げでは劣るものの、売れた作品とは違う趣向を味わうためには、寄り道的なニュアンスで楽しめる作品であることは確かだ。
聴き後の印象が悪くはないし、また聴きたいという気が維持できているのは間違いない。
それに、WINGERには平凡な出来のアルバムが他にもあるが、それでも、聴き後の印象のいいアルバムがいくつかあるので、ファンとしての心理は維持しているのだ。
私は、出したアルバムが全部いいものでなければ、ファンをやめるなどという気難しい人間ではないし、そんなわがままな人間でもない。
やはり誰しもスランプはあるし、失敗はある。
それを踏まえたうえで、いいものが再び出来たらその時は、正直その良さを表出して、人にも勧めていく所存である。
TNTの『TRANGISTOR』を入手して、その内容についてわかったら紹介したいものだ。
まずここでは、グランジを取り入れたHRの名作とされているWINGERの『PULL』を紹介しておきたい。
●以下よりどうぞ!
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●以下のサイトでも取り扱っています。
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タワーレコード
【HMV】ローチケHMV|音楽CD・DVD
今回はこれにて終了します。
ありがとうございました。