MOTLEY CRUEが復活した。
2015年の引退からの、数年を経ての復活だ。
HRをこよなく愛する人には嬉しい事態だろうことは間違いない。
しかも、今、DEF LEPPARD、POISON、JOAN JETT AND BLACK HEARTSを前座にしてドッキングツアーがアメリカで刊行されているのだ。
しかもかなりの大きい規模のスタジアム会場だ。
こんな素晴らしい組みあわせは、80年代のHRの全盛期を青春として過ごした人にはかなりの程度嬉しい事態でもあろう。
こういう涎モノの組み合わせは、日本ではなかなか実現できないできたのも実情だった。
2008年にDEF LEPPARDとWHITESNAKEという組み合わせで来日公演が実現した。
この2者の組み合わせは、この後も欧米で実現したにもかかわらず、日本では別々にきて公演することになってしまったのだ。
そのコンサート業界の内部事情についてはわからないのだ。
AEROSMITHとKISSとの組み合わせが、アメリカで実現したが、これも日本では実現せずじまいだったのだ。
しかし、今回のMOTLEY CRUE、DEF LEPPARD、POISON、JOAN JETT AND THE BLACKHEARTSの組み合わせでの来日公演が実現したらかなりの大規模な興行になるのは間違いない。
MOTLEY CRUEのメンバーは、このツアーの刊行を日本や韓国といったアジアでも実現するように考えているようだ。
私も、この組み合わせで来たら絶対に行くのは間違いない。
しかし、DEF LEPPARDも、いいメロディを擁したバンドだが、大ファンにはなれなかった。
速弾きなど一切ない手なりのギターソロしかないのでいくら聴いてもあまり興奮しないのだ。
ゆえに、私は『PYROMANIA』と『HYSTERIA』というこのバンドの2大ヒットアルバムを所有しているがほとんど聴いた思い出がないのだ。
自分好みのメロディが満載なのに、なぜ大ファンになれなかったのかを考えていたが、分析していたところでわかったのだ。
速弾きをしていないバンドは、自分はそんなに好きになれないということを。
ならMOTLEY CRUEは超スゴテクをこなすギタリストがいるが、どうだろうか?
このバンドも大ファンにはなれなかった。
オリジナルメンバーでの来日は97年以来何度かあったが、行かずじまいだった。
それは自分でも不思議だった。
80年代の彼らのアルバムはどれもよく、興奮を抑えきれない超絶なテクをギターで披露してくれて、それをきいて興奮してきたにもかかわらず来日公演が告知されても、心の中で留保しながら結局行かずじまいだったのだ。
それはある時、わかった。
このバンドの作詞作曲のイニシアティブは、ベーシストのニッキー.シックスが握っており、彼がほとんどを書いてしまうのだ。
それでシンガーのヴィンス.ニールの出番はなかった。
ヴィンス.ニール
ヴィンスのぶっ放したヴォーカルは、このバンドの曲を活かすに最適な武器であったが、それほどファンにはなれなかったのだ。
不思議に思い、何気なく、このバンドのウィキペディアを見ると、ヴィンスの出番はほとんどなかったのだ。
作曲ではちょこっとするのみであったのだ。
それがこのバンド内での暗黙の了解だったのだ。
しかし作詞能力があることは、彼のソロアルバムのクレジットを見ればわかる。
しかし、MOTLEY CRUE内ではできなかったのだ。
しかし、他人の書いた歌詞に感情を100%込めることなどできる相談ではなく、やはりそれ故に、シンガーが作詞をする他のバンドの曲の方に私は意識がいってしまっていたのだ。
これまで曲も、歌もとてつもなく素晴らしいが、なぜがそれほど興奮できず、ゆえに愛聴盤になれなかったアルバムを紐解いてみるとやはりシンガーが作詞を担当していないということがわかったのだ。
YNGWIE J. MALMSTEENの『TRILOGY』しかり、ROYAL HUNTの『PARADOX』しかり、JUDAS PRIESTの『JAGULATOR』しかりである。
『TRILOGY』
テクニックがあって、曲もいい。
しかしそれだけではだめで、シンガーが作詞をしなければならない。
実に気難しいわがままな要求であるが、そうでなければ私は興奮しないし感動もしないから仕方ない(笑)。
そういうものこそが真に興奮を私から呼び起こすのだから。
シンガーが作詞していないバンドはだめだし、聴けない。
一度、そういう定義づけをしてしまうとなかなか、それを変えることができなくなってしまうのだ。
人間関係でも一緒だ。
例えば、私が楽しい話しをふったり、その人をほめることをしても、その人が自分を貶すことしかしないでいたり、マウントをとってきたりする人には、一切はなしをしないことにしている。
もちろん、挨拶もかわさない。
それでも、そういう人は人との心の交流に関心がないから、そうしても全然傷ついている様子はないから安心している。
しかし、音楽において好みでフェイバリットになっているバンドはそういう結果になっているし、頑固でいただけないと思われてしまうだろうが、変えようにも変えられないからそこは勘弁いただきたい(笑)
JOAN JETTはソロを開始したのが80年の昔なのだ。
ということは、DEF LEPPARDとデビューが一緒なのだ。
しかし、出番は一番最初。
ちょっと面目ない感じだが、それでも全米ゴールド以上のアルバムは3枚あるのだ。
これには驚きだった。
この人のことは知っていたが、こういった実績のあった人とは知らなかった。
このようなギグが行われたからこそ、この人に関心を持つことになり、またも趣味の幅が広がり、人生が楽しくなる。
ゆえに、音楽フェスティバルは、契機としては凄くいいのだ。
もうチェックして音楽サイトにいって、某アルバムをカ-トにいれたのだ。
これがよかったら、このアルバムについてここで書いてみたいとおもっている。
しかし、今回のギグが日本で実現したら、私がメインにしてみたいバンドはPOISONであることは間違いない。
パーティバンドと揶揄されることもあったが、曲つくりや演奏はしっかりしているし、歌声は非常にマンリーだ。
その肝心な歌詞もシンガーが書ているがゆえに、自ずと集中して聞いてしまうし、ゆえに感動も自然としてしまうのだ。
ゆえに私はこのバンドのことはこのブログで自発的に書いてきたのだ。
魅力的に自分には映るから来日公演を渇望してきたが、30年以上も日本に来ていない。
このバンドが最後に日本にきたのは89年に昔にさかのぼる。
セカンドアルバムである『OPEN UP AND SAY…AHH!』が、シングルの“Every Rose Has It's Thorn”が全米で1位を獲得して、500万枚を売る結果になり、その人気が日本にも波及した。
●“Every Rose Has It's Thorn”
↓
そして東京では日本武道館で2デイズが実現した。
その時の公演日程は以下。
(POISON 89‘ 来日公演)
6月20日 日本武道館
6月21日 日本武道館
6月24日 横浜文化体育館
6月26日 名古屋市公会堂
6月27日 大阪城ホール
◆『OPEN UP AND SAY…AHH!』は以下。
↓
OPEN UP AND SAY…AHH!
OPEN UP AND SAY…AHH!(輸入盤)
次の『FLESH AND BLOOD』も好調で、日本の90年の年間の総合売り上げでも10位以内に入る活躍をした。
それでもなぜか日本に来ずじまいだった。
次のアルバムでも来ずじまい。
しかも、アルバムを出すごとに売り上げは落ちていくばかり。
しかし、デビュー作からサードまでがいずれも全米でマルチプラチナムを獲得したゆえに、それが名声になり、世界各国でこれらは売れ続けている。
ゆえに印税としてメンバーに普通の人以上にお金が入ってくる。
となれば、血眼になってアルバムを作らなくなるのだ。
必然であろうか。
2007年の『POISON'D』を出して以来、まったくアルバムを出す気配がないし、ベストアルバムを何枚も出しながらツアーを刊行するのみであった。
80年代に隆盛をほこったHRバンドを集めたギグにおいてPOISONは常にトリをつとめてきた。
次に甘んじたのはRATTやCINDERELLAだった。
そのPOISONとRATTの2つのバンドの演奏を収めたブートを何度も見てきたのだ私は。
その当のバンドが2つ一堂に会したイベントだったのだ。
80年代の『BURRN!』の某号で「RATT,POISON Drummer Sells…But Who's Buying」などと揶揄したことが書かれていた。
それはこの2つのバンドのドラマーのリズムが悪いし、ライヴ時にそれが露呈されることがあったからだ。
しかし、この2バンドは、レコーディングでは一級品の技だ。
しかし、ライヴではテンポがずれることがままあることは認めなくてはならないのは、ブートを観ればわかる。
それでも、調子のいい時は、そのずれが全く感じれないときもかなり多い。
そういったことを鑑みれば、そんな批判すべきことではないだろう。
そんなにこの2バンドを批判するのであれば、世界一のギタリストと称せれらながらも、ピッキングとフィンガリングがちぐはぐで、夢中になるメロディを全く持ちあわせていないリッチー.ブラックモアをこそ批判すべきではないだろうか?
HR界最高峰のキーボーディストと称せられながらも、作詞作曲をほとんどしないにもかかわらず、作詞作曲のクレジットを欲しがり、そんな大した技もないジョン.ロードこそ批判されるべきではないだろうか?
共に元DEEP PURPLEのメンバーだ(笑)
まあ、話がずれてしまった。
非常なファンだったのに、30年以上日本にこなかったがのでそのライヴを生で見れずじまいだったゆえに、POISONが一番観たいということではなく、それも理由の1つであるが、何よりも曲とヴォーカルが素晴らしくて、自然と感動してしまったのだ。
テクも高いし、興奮せざるを得なかった。
ギタリストのC.Cデヴィルの評価をもっと見直されてもいいくらいだ、というのが正直なところだ。
このような考察をしてしまうのはひとえに、このバンドが素晴らしいからだが、結果、MOTLEY CRUE,DEF LEPPARD,POISON、JOAN JETT AND THE BLACKHEARTSが来ないで終わったら、間抜けそのものに見えるだろうが、そんなことは関係ない(笑)。
ただこういったHRの考察が好きだからしているだけのことである。
●以下、POISONの魅力を即座に発見できるベスト盤を紹介しておきたい。
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●以下のサイトでも取り扱っています。
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タワーレコード
【HMV】ローチケHMV|音楽CD・DVD
今回はこれにて終了します。
ありがとうございました。