『LOUD PARK』が6年ぶりに開催される運びになって喚喜にむせんでいる。
まだ参加アーティストは全部にはなっていないが、ほぼ決まったようだ。
しかし、看過できないのはセカンドビルにKREATORが据えられたことだ。
やはり、これまでのアルバムの売り上げ実績からいってNIGHTWISHがセカンドビルなのが妥当だろう。
しかし、このような事態に…。
KREATORはかなり日本のフェスでのプロモーターに好かれているのだろう。
このバンドが『LOUD PARK 2014』においても参加したが、この時もWITHIN TEMPTATIONを差し置いてセカンドビルになったのだ。
どう考えても、WITHIN TEMPTATIONがセカンドビルなのが妥当だったのだ。
いや、このバンドは参加したバンド中売り上げ実績は低い方だったゆえに、セカンドビルはおろかもっと先の方で出演するのが当然だったのだ。
どれだけの枚数を売ったのかは、ウィキウェディアで調べればすぐにわかる。
そうすれば、このバンドがどの順で出演するのがいいかは即座にわかるはずだ。
このようなプロモーターの贔屓ではカモフラージュすることはできるが、単独公演はアルバムの売り上げを即座に数えて妥当な会場を選ぶゆえに、それを比較すればいいのだ。
最近のKREATORの会場は東京では、渋谷クアトロで1日だけだった。
しかもVADERという前座をつけてだ。
ここは最大で1000人しか入らない。
しかし、EX‐THEATER 六本木である。
ここは1800人入る中級ホールだ。
それを単独で2日間する予定だったのが、取りやめになったのだ。
この会場での単独公演は、KREATORでは無理なのは明白だ。
このような意外性は、フェスではよくあることだ。
『LOUD PARK 17』の初日では、SLAYERをトリにセカンドビルはアリス.クーパーがセカンドビルになると思ったのに、それを差し置いてEMPERORが据えられたのだ。
どう考えてもアリスのほうが、セカンドビルとして妥当だろう。
しかし、EMPERORがなった。
やはり、このEMPERORもフェスのプロモーターから好かれているのだろう。
日本ではもちろん、他の国でも好かれているようだ。
いろんなフェスで、自分たちよりも売れているバンドを差し置いてセカンドビルになったりするから驚きだ。
ウィキペディアをみれば、このバンドが世界でもそんなに売れていないのが明白だ。
しかし、そういった売り上げだけが音楽の魅力を測る物差しではないのは明らかなのは確かだ。
謙虚に、このバンドのライヴを『LOUD PARK 17』で観たが、好印象だったのが正直なところだ。
EMPEROR
壮大なホラーな気宇を擁した音楽ゆえに、どうしても買って聴いてみたい衝動にかられたのが正直なところだ。
この時のライヴは、『ANTHEMS TO THE WELKIN AT DUSK(邦題;闇の讃美歌)』の完全再現だったのをのちに知ったが、それを脳内のどこかに引っ掛けなくても印象に残ったライヴだったゆえに、帰宅後、すぐにこのバンドのモノをチェックして聴いて虜になり、店舗やネットの両方で購入していくうちに、このバンドのモノはすべて集めてしまったのだった。
そして、それから2年後に、また『ANTHEMS TO THE WELKIN AT DUSK』の完全再現ライヴをしに日本へも来たのだった。
その時は、当然足を運んだが、いろんなこのバンドの曲を熟知してライヴに臨んだがゆえに、先の『LOUD PARK 17』よりも感動的だったのは言うまでもない。
しかし、このようにこのバンドのファンになったのは『LOUD PARK 17』でセカンドビルになったからではない。
やはり、このバンドが自分にとって虜になるほど素晴らしいからだったことは言うまでもない。
順位ではなかったのだ。
●“The Loss And Curse Of Reverence” (『ANTHEMS TO THE WELKIN AT DUSK』収録)
↓
皮肉だったのは、この時にも出演していた美女シンガーのジェニファー.ハーベン擁するBEYOND THE BLACKには気を止められてしまったがゆえに、このバンドのファンになるだろうと思ったのだが、それほど、というかほとんど感動できずじまいに終わってしまったのだ。
あれから3枚のアルバムが出たが、いずれも感動できずじまい…ウィキペディアで調べるも、ジェニファーはほとんど作詞をしていないのがわかった。
ジェニファー.ハーベン
ゆえにいくら聴いても感動できなかったのだ。
私は、シンガーが作詞をしないと感動できないたちなのだ。
いくら美女でも…である!
いくらperfumeの3人が美脚でもファンにはなれないのと一緒なのだ(笑)
perfume
※参考記事
しかし、KREATORは、『LOUD PARK 12』で観た時に、それほど感動はなかったのだ。
しかし縁あったのだからと、高校時代に友人たちで話題になっていた『COMA OF SOULS』を買って聴いたが、それほどでなかったゆえにメルカリで出したらすぐに売れた。
こういう意外性が発生するのは妥当でないから、妥当な順位にすべきだ、というのではあまりにも素っ気なさすぎる議論だ(笑)。
EMPERORがアリスを差し置いてセカンドビルになったのはアルバム売上げから言って不当であったが、それでも良好なアルバムを出していたので、それは私にとって不問になった。
やはり私にとってヘヴィさとスピードのとことんまでの追及が必然的に望んでしまうことなのだ。
ゆえに、それにかなった音楽を体現しているEMPERORの公演が決まったら、必然的に咄嗟的に行くと決めてしまう。
今回のもそうだった。
しかし、30年ぶりに決まったMEGADETHの武道館公演であるが、やはり行かないことに決めた。
MEGADETH
悩みに悩んで決めるのはやはりファンではない証拠なのだ。
それに『LOUD PARK 15』において、このバンドがトリにはなったが、そのライヴの際もほとんど腕を組んでみていて興奮が起きなかったのが正直なところだ。
これでは、12000円ものお金を払っていったら後悔…とまではいかないまでも、満足はしないだろうと判断したからだ。
WHITESNAKEの『SLIDE IT IN』から『WHITESNAKE』、EUROPEの『WINGS OF TOMORROW』から『THE FINAL COUNTDOWN』、BON JOVIの『7800 FAHRENHEIT』から『SLIPPERY WHEN WET』、METALLICAの『…AND JUSTICE FOR ALL』から『METALLICA』の変異のように、それほど好きでもなかったのに、いきなり大好きなバンドに成りあがった例のような刺激は、MEGADETHの今回のアルバムである『THE SICK, THE DYING…AND THE DEAD』にインパクトはなかったのだ。
それではそんなに興奮することがないままライヴが終了してしまうだろうと判断したためだ。
かなり偉そうだが、私にとって事実だから仕方ないのだ(笑)。
WOWOWで同時中継するようなのでそれだ我慢するしかない。
意外にも、MEGADETHとEMPERORが同じフェスで公演したことがあったようだが、私がそのフェスに臨んだら、おそらくEMPERORのは興奮してみるも、MEGADETHのは腕を組んでみていただろうことは容易に想像できる。
意外性といえば、その『LOUD PARK 17』にEMPERORが出演する前段階において、多くの「EMPEROR!」コールが投げかけられていたことだ。
「こんなにも歓待されたいるのかこのバンドは!」と驚愕の思いになったのだった。
そしてライヴが始まるやモッシュピットが突発的に発生した。
そして、ライヴの終盤においても、シンガーのイーサーンが観客に「Inno What?」と叫んだ。
するとすぐさま「Satana!」という返事が返ってきていた。
それが3度繰り返された!
当然、このバンドの曲である“Inno Satana”を知っているたからだろう。
これほど認知度のあるバンドとは!と驚愕の思いになったのだ。
ライヴでの意外性といえば、88年のGUNS N' ROSESの公演だ。
GUNS N' ROSES
たしかNHKホールでの公演の際に、アクセルが不機嫌になってしまってわずか40分でステージから消えてしまい、そのまま終了してしまう悲劇が起きたのだ。
そして、97年のMICHAEL SCHENKER GROUPの日本公演でも同様なことがあったのだ。
これに対して、当時『BURRN!』の編集長だった酒井康氏は「こういう意外なことが起こるからこそライヴは楽しいのだ。こういうことが起きても批判すべきではない。」といった趣旨のコメントをしていたが、どうもこの人の言うことはたまに悪い意味でのエキセントリックさがにじみ出るのだ(笑)。
私は、この2公演においてお金を払って観に行ったわけではないから、そこに居合わせた人の人の気持ちはわからない。
折角、お金を払ってきたのに40分程度で終わらせられてはたまったものではないだろう。
しかし、天才的な能力を持った人というのはえてして、こういう不可解な面を持っているのは否めない。
それが許されないのが通常の資本主義社会の鉄則だし、このようなことをしては次からはお客に来てもらえない。
しかし、こういうことをされても、アルバムを買い、チケットを買ってくれる人が後を絶たないから、アーティストは生活していけるのだ。
アクセルやマイケルの悪態を見て、「もうこのバンドの公演には来ない!」と決めた人もいただろう。 しかし、毎回アリーナ規模の公演を実現しているということは、あの悪態は不問にしている人がほとんどなのだろう。
哀しい限りだ、あの悪態によって損を被って遺憾に思った人にとっては(笑)
そういう意外性があるから、人生は小説よりも奇なりということであろうか?
ならば、今回の『LOUD PARK』にも足を運ぶ私だが、その時にはKREATORの良さを知ってEMPERORのようにファンになるのだろうか?
その確率はかなり低いだろうと思われる(笑)
まあ断定せずに、虚心坦懐に臨もうとは思うが…!
KREATORがまたもセカンドビルになったのはプロモーターがこのバンドに好意をかなり寄せているがゆえの贔屓であるのは明白だ。
なら、私がこのフェスのプロモーターの長であるならばトリはTENを据えるだろう。
TEN
嗤うなかれ! このバンドは96年にデビューして、この年の『BURRN!』の人気投票において、新人部門、ソングライター部門、TUNE部門の3つでチャンピオンになったのだ。
その年にはデビュー作のみならず、セカンドアルバムも出されて、その2つの両方からTUNE部門でのノミネートがあったのだ。
これほどすごい新人はかつてなかった。
その時にチャンピオンになった曲である“The Name Of The Rose”は以下だ。
2002年を最後に、ライヴは日本ではおこなっていないし、話題にもそれほど上っていない。
しかし、それは無数のアーティストが、HR/ HMの中だけでもいるからであって、浮き上がるのが難しい故なのだ。
決して作曲や演奏力が下がっているからではないのだ。
まあ、これから出演するアーティストが全部決まるまで様子を見ていたいが、意外性を心の外で見取りながら、楽しみにしてこのフェスを愉しみたいと思う。
今回は、TENの『THE NAME OF THE ROSE』を勧めたい。
●以下よりどうぞ!
↓
ザ・ネーム・オヴ・ザ・ローズ(紙ジャケット仕様)
●以下のサイトでも取り扱っています。
↓
タワーレコード
【HMV】ローチケHMV|音楽CD・DVD
今回はこれにて終了します。
ありがとうございました。