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最近、何気なくSTEELHEARTのオフィシャルDVDである『STILL HARD』(今は廃盤)を手に取って鑑賞した。
これは90年のいろんな場所でのライヴ映像やクリップを集めたものだ。
このバンドのデビュー作をいやというほど聴き返した90年を思い出してしまった。
1990年はSTEELHEARTがデビューした年だ。
この年は、あの美人、巨乳、くびれ、高身長、美脚と全てを兼ね備えたAV女優だった凛音とうか(下写真)の生まれた年だ(笑)。
ロック人生はセックスやドラッグといったものも当然含まれるものなので、そういう話題も許し願いたい。
その他、AV女優では松下紗栄子、葵つかさ、北川杏樹とそうそうたるメンバーがこの年に生まれている。
また元モデル.タレントのローラも生まれた年になる。
どうも90年は、美人が何人も生まれているようだ。
それらの人が、今年34歳になるのだから、STEELHEARTがデビューして34年になるともいうことだ。
しかし、年月の経つのは早いものだ。
このバンドのデビュー作が『BURRN!』はもちろん、いまはなき『METAL GEAR』というメタル雑誌でもレビューでかなりの称賛をされていたのだ。
STEELHEART
何やら新人離れした音作りと曲作り、驚異的なハイトーンのヴォーカリスト、ハイレベルな演奏力といったことで、称賛づくしで取り上げられていたのだ。
因みに『BURRN!』のレビューではデビュー作『STEELHEART』が92点を獲得していた。
そんな賞賛のされ方では、手堅いハードロックファンの私が興味を持たないはずはなかった。
これは、発売日から3日遅れで、今はなき『RECOfan 下北沢店』で新品で買ったのだった。
『RECOfan 』はもともと、レコードの中古盤を扱う店だったが、新品も扱う店に変えつつある時期だったのだ。
幸運にも、この時は新品でしかも廉価で入手することができたのだった。
『STEELHEART』
しかし、買って聴いたらものすごい良かったゆえに、一発で虜になった。
とにかく、最初から最後まで佳曲しかなかったのだ。
アップテンポのドたまから始まり、次にスローテンポになるが、それでも曲の最初から緊張感が途切れないメロディを有しているのだ。
単調な曲変わりではなく、じらしや奇想天外な音の重ね合いの妙が素晴らしいのだ。
とても新人バンドとは思えない代物なのだ。
その楽曲群を聴いていると、都会のストリートや山峡のストリート、湖の優雅な畔、しかも夜だったり昼だったりと、いろんな情景が、このバンドの曲を聴いていると浮かび上がってくるのだ。
これは、物凄い虜にするための品位になり、バンドの武器になる。
こういった才能は、訓練を継続していくことで得れることもあるが、それだけではできない天賦のものがあるのだ。
それをこのバンドのメインの作曲者であるミレンコは生まれながらにして持っているということが言えるだろう。
こういう天賦の才能を持った今のミュージシャンで言えば、フィンランドのBLIND CHANNELや、ニュージーランドのLIKE A STORMを聴くと確認できることは間違いない。
LIKE A STORM
それだけ凄い才能を持ったバンドゆえに、このバンドは90年の『BURRN!』のリーダーズ.ポップポールでは新人部門ではチャンピオンになれるかな、と思っていたが1つだけ強敵がいた。
元HELLOWEENのカイ.ハンセン率いるGAMMA RAYだ。
このバンドもデビュー当初は話題になっていた。
そして期待にたがわずに、佳曲揃いのアルバムを出してくれていたゆえに、STEELHEARTとのせめぎ合いになるのではないかと訝しがった。
しかし、私はSTEELHEARTの方が好みゆえに、STEELHEARTの方がチャンピオンになってほしかった。
しかし結果は、やはりGAMMA RAY(下写真)がチャンピオンになった。
STEELHEARTはそれに次ぐ1位に終わった。(当時は、チャンピオン、1位、2位という順位のつけ方だった。)
やはりどんな驚異的なミュージシャンの集まりのバンドでも、すでにキャリアのあるバンドの方が注目が集まりやすい。
それでこの結果だった。
しかし、競合相手はGAMMA RAYだけではなく、メタル界の大御所JUDAS PRIESTも復活して、あの名作『PAINKILLER』(下写真)を発表した年だったのだ。
その発表後にタイトルトラックの“Painkiller”の出来はかなり反応が良かったのだ、MTV等で放映されていて。
それゆえに、STEELHEARTがあれだけの傑作を出しても、それにせめいでいられるか、ということが心配になったが、それほどの突き放しはなかった。
いやそれどころか、TUNE部門では、STEELHEARTの超名バラード“She's Gone”が、あの“Painkiller”に次ぐ1位を記録したのだ。
これだけの偉業を残せば、好調な幸先のいいスタートだったということは言えるだろう。 私も期待大だった。
その期待を背負って、STEELHEARTは92年にセカンドアルバムを出した。
それが、あまり話題にはのぼらずに終わってしまったのは否めなかった。
あのデビュー作のような音楽性を踏襲してくれていればよかったが、そうではなく、ポップな盾のりのロックに変貌してしまっていた。
決して悪くはない出来だったが、デビュー作のような興奮を覚えた曲はなかった。
そして、サードアルバムが96年に出たが、その時には、メンバーはシンガーのミレンコだけになってしまっていた。
こうなってしまった理由について、ミレンコは『BURRN!』のインタビュー上で、「どうしたんだろうね、よくわからないんだ。」などとお茶を濁す対応しかしていなかった。
そのアルバムの出来は、またも、悪くはないが、それほどいい出来ではない、といった感じだろうか。 グランジ.オルタナの影響を受けてか、そういう暗い世相に染まってしまったがゆえの、陰鬱な気分にミレンコがなってしまったか、心の慟哭を歌うようなブルーズソングが大半を占める出来になってしまった。
セカンド発表の時のインタビューでミレンコが「誰もが予想できるような出来にはしたくなかった」といってたのを思い出す。
どういう作りにするかはアーティストの自由だ。
しかし、受け手があってこそのこそのこの世界なのだから、もっと相手の事も考慮に入れてほしかったというのが正直なところだ。
それで、注目されて、それでヒットに恵まれればそれでいいかもしれないが、デビュー作のゴールドの売り上げくらいで、そういう試みをすると、その先ヒットに恵まれずに終わってしまうパターンが考慮される。
そういう結果だと、ファンが離れてしまうからだ。
セカンドはデビュー作のようには、よくなかった。
だからもうこのバンドのは聴かないようにしようという人は、残念ながら大半なのだ。
しかし、マルチプラチナムをあげれたアーティストならば、そういう駄作を出しても、またアルバムを買ってもらえるのだ。
残念ながらそれが現実なのだ。
その結果、STEELHEARTの人気はかなり落ちた。
ここ日本でも、年々落ちている。
しかし、世界中で通用する英語のバンドだ。
ゆえに、ある程度のヒットを出せば、世界中でアルバムやシングルが売れるのだ、月日が経っても。
またそういう状態になれば、印税が永久的にアーティストに入ってくる。
また、カラオケでそのア-ティストの曲が歌われれば、またアーティスト側に印税が入ってくる。
生活するに困らなくなれば、そんなに必死にアルバムを作ろうという気概は生まれにくい。
ゆえに緩慢としたものになるのだベテランミュージシャンは。
2017年にSTEELHEARTはアルバム『THROUGH WORDS OF STARDUST』を出し、来日公演を敢行した時には、私を含めたファンを喜ばしたが、それ以来また音沙汰なしなのだ。
私が、1990年に思ったのは、「STEELHEARTはこれから先のハードロック界を牽引するアーティストになるだろう。デビュー作にしてこれだけ素晴らしく完成度の高すぎるアルバムを作ったのだから!期待大だ!」と正直に思ったのだ。
しかし、実際は…。
以下、このアルバム収録のシングルになった曲を1つ聴くだけでそう思えるに充分だろう。
●“Can't Stop Me Loving You”
↓
あまりに自由過ぎた音楽性の変化と長すぎたブランクが、一部のファンの心だけを繋ぎとめる結果になってしまったのだった。
素質的には、かなり申し分のない類まれな音楽的な才能の持ち主たちばかりだったのに、それを規律のない精神によって蝕まれる結果になってしまったと現時点では結論付けることにしかならない。
しかし、それでもデビュー作で見せた感動的な曲群の数々には敬服せざるを得ない、というのが正直な思いだ。
デビュー当時のメンバーはシンガーのミレンコしか、今このバンドにはいない。
メインソングライターがいるのだから、それでいいではないか?という意見が出そうだが、そうはいかない(笑)
デビュー当時、凄いなと思ったのはミレンコのヴォイスだけではない。
クリス.リゾーラ(下写真)の唸るようなギターテク、フラッシーなテクは誰にでも真似できるものではない。
彼のプレイこそは、このバンドの楽曲を最大限生かす代物なのだ。
そして、ジョン.フォウラーの躍動感あふれるドラミングも、彼独自のものだし、このバンドの楽曲を活かす最高のものなのだ。
ゆえに誰でもいいというわけにはいかない。
しかし、今はこの2人は今どこで何をしているのかはわからない。
もどってきてほしいと思うが、なかなか難しいのだ、ミレンコと精神的なトラブルに遭ってしまったようで。
しかも、印税が入ってくるから、そんなに気張ってバンドで集まってアルバムを作って、ツアーに出て、ということを主体的にしたくはないようだ。
まあとやかく言う権利は私にはないし、ここで書いたところで彼らの目に届くはずもない(笑)
しかし、ミュージシャンたるもの、デビューから34年もたっていれば、アルバムだけでも12枚くらいは出してくれていたらいいのに、と思わざるをえないのだ。
それが王道だろう。
しかし、食うに困らなくなったアーティストは気ままな生活に必然的になってしまうものゆえに、難しい…いやかなり難しい結果になるのだった。
驚いたことにSTEELHEARTのデビュー作は今も入手可能だ。
その売れた実績が考慮されているのだろうし、界隈でその良さが口コミで語られ続けているのだろう。
このようないい事態になるとも、私は予想できなかった。
それほどの良い出来のアルバムは今もお勧めであるし、またのアルバム発表と来日公演を心待ちにしているのだ。
●このSTEELHEARTのアルバムはかなりお勧めである。
アルバム(輸入)
STEELHEART
クリップ&ライヴ DVD
STEELHEART DVD
●以下のサイトでも取り扱っています。
↓
タワーレコード
【HMV】ローチケHMV|音楽CD・DVD
今回はこれにて終了します。
ありがとうございました。
※参考ページ
驚異の新人バンドだったSTEELHEARTのデビュー作とは?
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♯STEELHEART
♯ミレンコ.マティアヴィッチ