スポンサーリンク 1 スポンサーリンク 2 最近、デヴィッド.カヴァーデール のソロ作を全収録したアルバムセ ットが販売される予定になった。 その名は『INTO THE LIGHT ; The Solo Albums 』 だ。76年 にDEEP PURPLE が解散した後に、デヴィッド は『WHITESNAKE 』 と『NORTH WIND 』 という2枚 のソロ作を出した。 そして97年 にWHITESNAKE 最後のツアーと称してライヴを行い、その後2000年 に『INTO THE LIGHT 』 (下写真)を発表した。 その計3つ のアルバムにリミックスを施して、いろんな組み合わせで計6枚 のセットにしたのがこれから発表される『INTO THE LIGHT ; The Solo Albums 』 ということになるようだ。 74年 に彼がDEEP PURPLE に加入したときの音楽性をみればかなりの程度、彼のルーツがわかろうというもの。 ああいうブルージー なバンドに誘われるということは、そういう音楽性を有するバンドにいたということだ。 その名はGOVERNMENT というバンドにいて、その音楽をいまはなきジョン.ロード (DEEP PURPLE )が聴いて、デヴィッド に接近して,「今のシンガーであるイアン.ギランが抜けたらうちのバンドに来い」と言っていたようだ。 それでイアン が抜けた後、すんなりこのバンドに加入したのだ。 世界中で売れていたバンドのシンガーにいきなりなるなんて、デヴィッド はかなりラッキーだったが、彼のシンガーとしての実力があったればこそだ。 しかし、そのDEEP PURPLE で3枚 のアルバムを出した後に、バンドは解散。 そして、そのバンドのギタリストであったトミー.ボーリン とデヴィッド はバンドを組むつもりだったが、ドラッグの過剰使用でトミー は還らぬ人になってしまったのだった。 そして、デヴィッド はソロ作を2枚 出す。 それが前掲のアルバム 2枚 だが、あまりにおとなしすぎて、この2枚 のアルバムを買って聴いた当時の私は10代 だったが、興奮できずじまいだった。 そして、ほとんど聴かずに押入れの中にしまったままだったので、今も新品同様だ。 なぜ、中古盤屋などに売らずに保管してたのかといえば、年齢を重ねて、ヘヴィな音楽に呆れをきたして、静かな音楽が好きになればいつかは積極的に聴くようになると思ったからだ。 しかし、ああいうあまりにヘヴィさがなく、おとなし目の音楽はいまだに私のメインテイストにはなりえない。 やりヘヴィさが希薄な音楽は好みにはなれないようだ。 デヴィッド と同時期のバンドであるJUDAS PRIEST (下写真)は、いまだメタル魂健在の音楽を体現してくれている。 「こうでなくっちゃ!」という音楽を維持してくれているのだ。 ゆえにきたる来日公演 は行く予定だ。 加齢とともにヘヴィさが希薄になっていくのはどのアーティストでも同じだが、私はそういう傾向には待ったをかけたい。 それではノレないからだ。 そういうノレない音楽を、デヴィッド は自らのバンドWHITESNAKE 結成当初は体現していた。 そのころは私は幼少であったために、聴かないでいたが、もし10年早く生まれて、当初のWHITESNAKE をタイムリ ーで聴けても、ファンになれなかったことは容易に想像できる。 しかし、87年 に容貌は一変する。 凄腕ギタリストのジョン.サイクス が84年 に加入し、その3年後に、そのジョン とデヴィッド が主導を握って作詞作曲をして、これが大いに受けた。 それが『WHITESNAKE 』 (下写真)だ。 日本 はもちろん、アメリ カ や本国イギリス、ヨーロッパ やアジア でも受けた。 これまでに世界中で1000万枚以上 を売った。それまでほとんど無関心だった私も、このアルバム からは大ファンになり、何百回も聴き、このアルバム からのシングル などは輸入盤屋にいってアナログ、CD 問わず買い漁った。 それくらいこのアルバムの衝撃はすごかったのだ。 特に第一弾シングルになった“Still Of The Night” の衝撃は半端がなかった。 “Still Of The Night” のビデオクリップ77年 のデヴィッド のソロからは想像もできないほどの出来だったのだ。 77年 のソロである『WHITESNAKE 』 からのシングルは以下である。●“Lady” ↓ VIDEO やればできるじゃん!というか、作曲というのは、誰と組むかで大きく変わってくるものなのだ。1人ではいい曲が作れないけれども、誰かと一緒に組むかでまるで違うバンドになることができるのだ。 それを否が応でも感得した瞬間だった。 これほどのブルージー でおとなしめの音楽をしていた人が、9年後 にこんなゴージャスな曲を作ったの?と誰しもいぶかし気に思っただろう。 正直私も想像できなかった。 83年 までのWHITESNAKE はほぼデヴィッド だけで書いてきたが、87年 のアルバムからはデヴィッド のみならずジョン もほぼ一緒になって曲を書いた。 それによって超傑作が生まれたのだ。 83年 までは、「いい声してるんだけどねえ…その声を生かし切れてないんだよねえ」 という不満を吐露してた人も珍しくはないのではないだろうか? しかし、87年 のあのアルバム収録の名曲の数々に、もともと素晴らしい声をしていた デヴィッド の声の資質を最大限に昇華させたといえるだろう。 やはりヘヴィかつゴージャスな曲作りにすることで、デヴィッド の声を最大限に生かすことができるのだ。 その後、そのジョンを切り、エイドリアン.ヴァンデンバー グ と組むことで、また傑作を出すことに成功した。 そのアルバムが『SLIP OF THE TONGUE 』 (下写真)だ。 このアルバムのレコーディング時には、エイドリアン が腱鞘炎になってできなかったがゆえに、急遽スティー ヴ.ヴァイ がレコーディングし、そのまま加入になった。 その時のライヴもゴージャスで素晴らしいものだった。 やはり私は超絶な速弾きがないことには感動できないたちのようだ。 そしてヘヴィさも維持していなければ。78年 のデヴィッド のソロや、初期のWHITESNAKE からは想像もできないほどに、このバンドは変貌した、いい意味で。 ライヴ時には、スティー ヴ のソロタイム もあった。 その大仰さを観れば、これがWHITESNAKE という同じバンドなの?と思って当然だし、その変貌は良い意味で受け入れたいと思ったのだった。 その隠し撮り映像が以下だ。VIDEO これから出る『INTO THE LIGHT ; The Solo Albums 』 であるが、私は買わないだろう。 やはり『WHITESNAKE 』 にしろ、『NORTH WIND 』 にしろ、『INTO THE LIGHT 』 にしろ、ほとんど聴いた思い出がないからだ。 そういうアルバムにリミックスが施されても、やはり聴きたくなることはないだろうことは必至だからだ。 『WHITESNAKE 』 と『NORTH WIND 』 がセットになった限定盤を20年以上 も前に買ったが、ほとんど聴いていないし、どんな曲が入っているのか最近取り出して聴いてみても、覚えていないし、それくらいの印象しかなかったからやはり今もメインテイストにはなりえない。 何やらTHE BEATLES (下写真)にデヴィッド は少なからず影響を受けていたのは明白で、初期WHITESNAKE においてもTHE BEATLES の“Day Tripper” をカバーしていたし、そのTHE BEATLES の音楽を自分の解釈で発酵させている音や、ビリー.ジョエル のデビュー前の在籍したバンドであるTHE HUSTLES のようなフレーズも散見された。 だが、それがいい 曲と思われるものに昇華されていなければ意味がないのだ。 そして2000年 に発表された『INTO THE LIGHT 』 にしろ、やはり佳曲が少ない。 印象に残ったのは、“Love Is Blind” と“Slaves” くらいだろうか。 しかし、その2曲 を聴くためだけにCDを取り出して、聴くのは正直億劫だ。 こういったことが理由で、デヴィッド のソロはいずれも疎遠になっていたのだ。 こういったアルバムを何年か先に、私は率先して聴くようになるのだろうか? それは神のみぞ知る、といったところだろう。 齢70 を超えて今だにヘヴィさを健在にしてくれているJUDAS PRIEST だが、このバンドメンバーのように私は70 を超えてもこういうヘヴィネスを求めるようになっている可能性が高い。 話は一変するが、これまで、私はバンド内で作曲しているときはいい曲が作れるけれども、ひとたびバンド外に出てイニシアティヴを握ってソロアルバムを出したり、自分のバンドを出しても、てんでいい曲が作れなくなってしまうアーティスト を、これまでこのブログで挙げてきた。 ジョン.ノーラム やダグ.アルドリッチ やジョニー.ジョエリ だ。 バンドでは「いい曲作るし、いいプレイするねえ!」 と正直思うのだが、そこを出て、自分のソロアルバム を出したり、リーダーになってバンドを作ってもてんでだめで、そのCDをすぐさま中古盤屋 に売ったり、ネットオークション で売ってきた。 しかし、デヴィッド もその例にもれなかったのだった。 デヴィッド もそういう好例だったにもかかわらず、この場で挙げなかったのは、平等扱いでないそしりをまぬかれない。 それにこれまで気がつかなったのは、87年 と89年 に素晴らしすぎるWHITESNAKE のアルバム を出してくれていたからだ。 それによって、彼のマイナス点が見えなかったのだ。 しかし不思議だ。 1人 ではあまり感動できない曲しか作れないけれども、2人以上 でつくるといきなりいい曲ができたりするから人間の能力には瞠目せざるを得ないのだ。 相乗作用が働くようだ。 ジョン.ノーラム で言えばEUROPE の『THE FINAL COUNTDOWN 』 はとてつもなく素晴らしいし、ダグ.アルドリッチ でいえばLION の『DANGEROUS ATTRACTION 』 も非常に素晴らしいし、ジョーイ.ジョエリ でいえばHARDLINE の『DOUBLE ECLIPSE 』 (下写真)は永遠に聴いていたいアルバムに仕上がっている。 しかし、ソロになると…だめなのだ! (笑) デヴィッド.カヴァーデール もその好例になってしまっている。 だが、その作曲のパートナーになった騎手たちも同様のようだ。 『SLIP OF THE TONGUE 』 の共同制作者だったエイドリアン.ヴァンデンバー グ は彼1人になってしまったら、いい曲が作れていないのはVANDENBERG やMOON KINGS をきけばわかる。 デヴィッド と共同で作ったWHITESNAKE の『FLESH AND BLOOD 』 は多くがレブ.ビーチ と作ったものだった。 ならレブ は素晴らしいソロアルバムを作れているのかといえば、そうでもないようだ。 それなのに、どうして共同して作ると素晴らしいものができるのか…実に不思議なのだ。 1人で作詞作曲をほとんど全部こなして佳作を出し続けることができるという人は限られている。 ツオーマス.ホロパイネン (NIGHTWISH )やアンドレ .アンダーセン (ROYAL HUNT )やジョン.ペトル ーシ (DREAM THEATER )といった人たちは、ほとんど1人でバンド内で作詞作曲をこなし、今に至っても佳曲を出し続けている。 それができないならば、2人以上 で共同で作詞作曲をしていくのがいいのだ。 こういう結果をみれば、1人 で作って行き詰っているのであれば、人にヘルプを求めるのがいい、 という教訓が得れる。 しかるにイングヴェイ .マルムスティー ン (下写真)はその最たる例だ。 84年 のソロデビューから10年間 は素晴らしいアルバムを数多く出してきたが、2000年以降 はてんでダメなアルバム しか出せていない。 ならばALCATRAZZ の旧友だったグラハム.ボネット と一緒になってアルバムをつくればいいか、もしくはALCATRAZZ に再加入すればよかったのだった。デヴィッド.カヴァーデール が1人で作ることで人の心を鷲掴みにできる曲ができないのであれば、好パートナーを選ばなくてはならないということだ。 しかるに、WHITESNAKE はその好例の場だったのだし、これから先もそうでなければならないだろう。 しかし、96年 にWHITESNAKE 名義でのおとなし目のアルバムを出し、その後の97年 の来日時に言っていたのは「87年 と89年 のアルバム は、アメリ カ を意識して作って出したがために、精神がつかれた」 といったニュアンスの言葉だった。 しかし、97年 のツアーでは、あのヘヴィさのレベルでは大衆ウケしないと感じたのだろう。 ゆえに、また87年 の時のようなヘヴィさに戻したのだった。2003年 に復活して以降、『GOOD TO BE BAD 』 や『FOREVERMORE 』 や『FLESH AND BLOOD 』 といった作品はどうみても、アメリ カウケを狙った出来だ。 『FOREVERMORE 』 ということは、デヴィッド は疲れることを進んでやっているのだろうか? その是非は今はいいだろうか(笑) やはり彼のミュージシャンとしての資質を最大限に生かすには、WHITESNAKE というバンド内であるのがいいということだ。 その好例としてのライヴモノは、やはり『LIVE AT DONINGTON 』 (下写真)だ。
これも、77年 のソロ作 からは想像もできないほどのゴージャスぶりを堪能できるモノだ。 それまでヨーロッパ や日本 など一部の地域でしかウケていなかったバンドが世界規模で名を轟かせるバンドに成長してからのヘッドライナー だったので、凄くファンにとっては嬉しい出来ごとだった。 私は、こんな輝かしい時代のライヴを何故オフィシャル盤として出さないのか不思議だった。
それまで「出してくれえ、出してくれえ!」と不満に思ってたが、ついにそれが実現した。
私としては、まるで
サンタクロース が本当にきたのかと思った。
このライヴがDVDになると聞いた時は!
この
『SLIP OF THE TONGUE 』 リリースに伴うツアーでの
日本公演 は私も行った。
最終日の
日本武道館 での公演を!
しかし、
いまだこのバンドに匹敵するバンドはそんなにいない。 正直そう思う。
この
『SLIP OF THE TONGUE 』 において
アメリ カ人ギタリストである
スティー ヴ.ヴァイ (写真左)が参加し、腕の腱鞘炎でレコーディングできなかった
エイドリアン にかわって全部のレコーディンを彼がしている。
そのせいで、このアルバムは前作よりも
アメリ カ向けの音に変わっている。
曲の端々に耳に残る印象的なフレーズやオカズがちりばめられて、曲を良い意味で彩っている。 その例として挙げれる好例の曲が以下になる!
[ ●“Fool For Your Loving” ↓ VIDEO この頃の
WHITESNAKE は
スパーヴォー
カリスト (デヴィッド.カヴァーデール)
スーパーギタリスト(ス
ティー ヴ.ヴァイ)
スーパードラマー(トミー.アルドリッジ)
が同居していた非常に珍しい時期だった。
デヴィッド や
スティー ヴ の凄さはこのライヴモノを観てもらえればすぐにわかると思うが、
トミー の凄さはその
ドラムソロ で発揮されている。
そのソロタイムも収録されている。
1990年 の日本公演でもされた。
トミー.
アルドリッチ そのパワー、キレ…聴いた時の興奮は半端ではなかった。 それを観た時、
「この人以上上手いドラマーなど存在するのか?」 と正直そう思った。
2004年 の
ライヴDVD でもソロはされているが、ちょっと年齢のせいでパワーダウンしていて勧めれないが、
この90年時 はもの凄いパワーとキレだ。 そういうことを総合的に判断して、これを買わずして、
WHITESNAKE ファン および
ハードロックファン を自称するなかれ!と思った。
このライヴ映像が発売になった時に、私はついにやった!と思った。
自分の好きなバンドの最盛期のライヴ映像を観ることが出来るのはこの上ない喜びだからだ。
時は
1990年 、時あたかもハードロックの全盛時代で、全米チャートの
トップ200 のうち、実に
4分の1以上 が
ハードロック勢 が占めていた。
こういう時世では、アルバムが売れていればレコード会社も利益を充分上げれることが出来ていたので、何もいそしんでライヴ映像をだそうという時世ではなかったのである。
だが今は時世が違う。
どうやったらアーティストのマテリアルが売れるか試行錯誤している。
CDだけでは利益を充分上げれないから、クリップを収めたDVD付きのCDを廉価販売したり、ライヴ映像しかも昔の全盛時代のを急遽だしたりしている。
自分の好きなバンドがライヴ映像、しかも全盛時代のを出してくれれば、ファンとしてはこの上ない喜びであるし、ファンとアーティストとの親近感を強める効果があるのは否めない。
だから、私はブートレッグ賛成派なのである。
しかし、今、
WHITESNAKE が
『MONSTERS OF ROCK 』 で
ヘッドライナー をつとめたことを当時は、何の驚きもなく悠然としていたのを覚えている。
それまでこのバンドはいろんな国の
フェス で
ヘッドライナー をつとめてきたし、またか、という感慨以外なにものでもなかった。
実は、この時は
WHITESNAKE が
『MONSTERS OF ROCK 』 において
トリ を務めるのは、
83年 に次いで
2度目 だが、その時は
TOMMY VANCE、DIAMOND HEAD、DIO 、ZZ TOP、MEAT LOAF という顔ぶれでのトリだったが、この
90年 では
THUNDER QUIREBOYS POISON AEROSMITH WHITESNAKE という顔ぶれだった。
83年 のときとは違ってラインナップの格が違う。
いずれも
プラチナ か
マルチプラチナ を獲得していたバンドだったゆえに!
そんな凄いバンドたちをしたがえての
ヘッドライナー ゆえに、
WHITESNAKE はもの凄い成長したなあ、と感じざるを得ない。
非常に感激的だった!
そして、数年の間で
『MONSTERS OF ROCK 』 参戦への敷居がものすごく高くなっていたということでもある。
特筆すべきは、
AEROSMITH の後というところではないか?
今をときめく
AEROSMITH の後というのが凄いし、このフェスを最後に
AEROSMITH は、この次のアルバムの年から世界中の
フェス で
ヘッドライナー をつとめるのである。
本国
アメリ カはもちろん、ここ日本でもこのバンドの人気は凄まじく、東京公演では
東京ドーム (56000人)を
2日間 である。
そんな凄いバンドが
セカンドビル であったのだから、当時の
WHITESNAKE の人気ぶりの凄さがわかろうというもの。
87年 の
『WHITESNAKE 』 は
全米2位 を獲得しこれまで全米だけで
800万枚 を売り上げた。
次の
89年 に制作発表された
『SLIP OF THE TONGUE 』 も
全米10位 を記録し、これまた世界中で売れたアルバムである。 まさに快進をつづけていた頃であったのだ。
確かに、
AEROSMITH の当時の最新アルバムであった
『PUMP 』 の方が『
SLIP OF THE TONGUE 』よりも売れていたのは事実だが、最新の
2作 を比較すれば
WHITESNAKE の方が勝っていたから
ヘッドライナー に据えられたのだろうと思う。
イギリス は
ナショナリズム が盛んな国である
からし て、勝っている事項があれば、差がちょっとであっても
英国出身 の
バンド を贔屓目で見たのだろう。
そんな快進撃を続けていたからし て、やはりメンバーから放出されているオーラがやはり凄い! 映像からもそれを察することが出来る。
まずは、 “Slip Of The Tongue” というドラマティックな展開でかつ鳥肌モノの曲から始まった! この曲を観ると、その時の興奮が甦ってくるようである!
「この世にこのバンドよりカッコいいバンドなど存在するのか?」 と正直思った。
この曲もそうだが、こういったへヴィかつ魅惑的なテクを有した曲があるからこそワールドワイドでアピールできるバンドになったという観を垣間見ることができる。
初期WHITESNAKE のようなあまりにブルージー で、誰でも出来るような簡単なギターソロでは、ワールドワイドで勝負することは出来なかった。 見事なソロを展開している
スティー ヴ.ヴァイ だが、このバンドに加入する際に、 デヴィッド のバックグランドを調べて、自分の音楽性をバンドにフィットさせるように努力したようだが、その努力はこの曲を聴いても窺われる。 自分の音楽性そのものを吟味することなく
WHITESNAKE に持ち込んではいない。
それは、その当時の
スティー ヴ のソロアルバムを聴くとわかる。
“Judgement Day” は、凄まじいばかりの
トミー.アルドリッジ のドラムで始まる当時の、そして今の
WHITESNAKE を代表する佳曲である。
厳粛な雰囲気を有していながら、持ち前のブルー
ジー さを護持している…
なるほどデヴィッド.カヴァーデール の音楽的ルーツを考えれば彼がこのアルバム以後のツアーにおいても随時この曲を演奏していたのもわかる。 こう書くと、いかにもありきたりなミドルテンポの曲と捉えられそうだが、この曲は展開が先が読めない、奇想天外さがあるのである。
煌びやかなSEとアコースティックギター との掛け合いで幕を開けるイントロ、そしてソロ時などはその最たる例であろう。 このライヴ全般を観て感じるのは、やはり
トミー のドラミングの凄さであろう!
彼は今年で
齢74 を迎えるが、当時はまだ
40歳 。
ちょうどドラマーとして体力的に一番全盛の時期であった。
しかし、
これから13年後 、彼はこのバンドに再加入するが、この当時のようなパワー溢れるドラミングをすることは出来なくなってしまった。 加齢によるドラミングの衰えである。
しかし、
1990年当時 の彼のドラミングの凄さは並ではなかった。
1990年 に
WHITENAKE が
日本武道館 で来日公演をおこなった時に、私は真横で彼のソロを観たが、それは凄まじいの一言につきた!
「これ以上パワフルでかつ、上手いドラマーがこの世に存在するのか?」 と本気で思ったのである。
83年 にこのバンドに
コージー .パウエル (下写真)が加入したが、彼目当てに
WHITESNAKE を観に来た人も大勢いたし、
WHITESNAKE には興味がないが彼が叩いているからそのアルバムも買ったという人も大勢いたというが、
「そんなにすごいプレイをしたのかな?トミー には全然劣るんじゃないの?」 というように思うほど、当時のバンドの映像や音源に触れるも、疑問が今でも残るのである。
何故、
コージー がそんなにピックアップされているのに、それを上回るプレイを見せている
トミー にクローズアップがなされないのか今でも不思議である。
そう思わせるくらい凄い彼のプレイが、このDVDではソロタイムで見ることが出来る。
また
スティー ヴ や
エイドリアン のソロタイムもある。
“Kitten’s Got Claws” も
『SLIP OF THE TONGUE 』 収録の佳曲の1つであると私は思っている。
スティー ヴ が、高音のフレーズを多く弾き過ぎているという批判があるが、私にとっては全然許容範囲である。 このアルバムを初めて聴いた時から今でも、興奮しながら聴いている。 このページに紹介した曲はいずれも
『SLIP OF THE TONGUE 』 からの曲であるが、先の
“Judgement Day” 以外は、
それ以降のこのバンドのセットリストから外されてしまっている。 その理由は、
スティー ヴ が弾き過ぎたことによる楽曲のイメージの崩壊だそうであるが、そうだろうか?そんなにぶち壊しているだろうか?と今でも不思議に思うのである。
先にも書いたが、この頃の
WHITESNAKE は快進撃のさ中にいた。
『SLIP OF THE TONGUE 』 は確かに
『WHITESNAKE 』 よりも売れてはいないが、
それでも佳曲に溢れ、感動する曲がいくつも入っている、私のみならず多くのファンが良いアルバムとして例にあげるだろう作品であることに違いはない。 そんなアルバムであるにもかかわらず
“ Judgement Day” しか、今はこのアルバム
からし ないのでいるのはもったいないというほかない。
そんなに
スティー ヴ が弾き過ぎているのが気にくわないのであるならば、弾き過ぎないギターアレンジで演奏すればいいのではないだろうか? WHITESNAKE 史上3番目に売れたアルバムから
1曲 しか今はしなというのではさびしいというほかない。
この声が
デヴィッド に届くであろうか?
WHITESNAKE が全盛であった時のライヴ映像ではあるが、当時のアルバムからは今は一切観れないからこのDVDから観るしかないという皮肉的なライヴ映像である。
■ THE 10th ANNIVERSARY 『MONSTERS OF ROCK 』 Donington Park 18th August 1990 headliner WHITESNAKE 1.
Slip Of The Togue 2.
Slide It In 3.
Judgement Day 4.
Slow An’ Easy 5.
Kitten’s Got Claws 6.
ADRIAN Solo 7.
Is This Love 8.
Cheap An’ Nasty 9.
Crying In The Rain~TOMMY Solo 10.
Fool For Your Loving 11.
STEVE Solo 12.
Here I Go Again 13.
Bad Boys 14.
Ain’t No Love In The Heart Of The City 15.
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ライヴ・アット・ドニントン 1990 Whitesnake Live at Donington 1990
●以下のサイトでも取り扱っています。 ↓ タワーレコード 【HMV】ローチケHMV|音楽CD・DVD 今回はこれにて終了します。 ありがとうございました。
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