(祝)セバスチャン.バックの10年ぶりのソロ作『CHIL WITHIN THE MAN』発表!これからSKID ROWの全盛期アルバムを回顧する。

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SKID ROWセバスチャン.バック(上写真)が5月10日にアルバムを出すようだ。

その名はCHILD WITHIN THE MANという。

実に10年ぶりのソロ作だという。


●“Everybody BleedsCHILD WITHIN THE MAN』収録


このアルバムでは、全曲をセバスチャンが書き、そして共作しているときいて胸をなでおろしたのだ私は。

いくら楽曲がよく、歌が上手くても、私はシンガーが作詞をしていないバンドの場合、いい曲とは思うも、永遠に聴きたいという気概が持てずにここまで来たのだ。

ROYAL HUNTDANGER DANGER、THUNDERといったバンドは、非常に楽曲のレベルは高いけれども、シンガーが作詞の能力がないゆえにできないか、あるいはバンド内の事情でできないという理由で書かないがゆえに、それを歌ってもそれほど感動できず、そしていつしか疎遠になっていて、そして中古盤屋に売るか、ネットオークションに出してきたのだ。

そしてSKID ROW(下写真)も例外ではなかった。

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私好みのメロディもあり、パンク精神あるぶっぱなしたヴォーカルが好感をもてたのだった。

そう思いながらも、いつしか疎遠になって、そして売るというパターンを繰り返していた。

それは、このバンド内では、デイヴ.セイボレイチェル.ボラン2人がバンドの創始者で、バンドのイニシアティブを握っているがゆえに、他のメンバーはほとんど作詞作曲に参加できない。

セバスチャンも作詞に参加できなかったし、できてもアルバム中1曲2曲がせいぜいだったのだ。

これで感動できなかったのだ。

他人の書いた詞を、シンガーが歌っても完全なる感情移入ができた話しではないからだ。

いくら上手く歌いこなしてもである。

しかし、96年KISSの前座を務めるかどうかで、セバスチャンと他のSKID ROWのメンバーとがもめて、それが元でバンドを脱退してから、実に28年になるのだ今年で。

それから、セバスチャン99年にソロ活動を開始して、4枚のアルバムを出し、今年ので5枚目になるのだ。

彼の姿を、2012年LOUD PARKでも見たが、そこではSKID ROWのナンバーがほとんだだった。

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その様子を見て、彼は作詞作曲ができない人なんだと私は思っていた。

しかし、彼のウィキペディアをみると、そうではないのがわかって驚いた。

いずれのソロアルバムでも、6割から全曲の曲を手掛けているではないか!

彼がステージでSKID ROWのナンバーばかり演るのは、セバスチャンSKID ROWのシンガーというイメージが世間では大きいと思われ、そのことを彼も熟知していたからだろう。

しかし、これまでの経緯からSKID ROWと和解できないということがわかっているのであれば、そのスタンスは改めた方がいいのは言うまでもない。

28年間和解できなかった…人は歳を重ねれば重ねるほど変えられなくなる。

頑固者は余計頑固になる(笑) 。

ゆえにSKID ROWとのメンバーもセバスチャンとは和解できない可能性が年々強くなっていく。 たとえできたとしても、GUNS N' ROSES(下写真)のように、オリジナルメンバーが招集して活動出来るのは、限られた期間や手法だけだろう。

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その可能性の方が高いならば、彼は敢然とソロに集中していくのがいいだろうと思う。

それの方が私としても彼の応援しやすい。

なぜならば、他人の書いた歌詞の曲を聴いても一向にファンにはなれないからだ。

ゆえに、SKID ROWよりも、セバスチャンのソロの方が歓迎だ。

こんなスタンスの人は少数派であろうけれども、私は貫くつもりだ。

彼は作詞作曲の能力があるのだし、ソロのライヴDVDをこれまで2つも出しているから驚きだ。

ひとえにライヴパフォーマンスがいいからだろう。

しかし、私は買って鑑賞しようとは思わない。

ほとんどのナンバーがSKID ROWのものだからだ(笑)。

しかし、彼のペンによるものが大勢を占めているのであれば、ぜひとも買って鑑賞したいところなのだ。

そういうスタンスをこれからは貫いていってほしいものなのだ。

今回のソロアルバムには、ティーヴ.スティーヴンスオリアンティ(下写真)、マイルズ.ケネディといった一流どころのギタリストがゲスト参加して、作曲にも参加しているようだ。

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これはひとえにセバスチャンのシンガーとしての腕が見込まれなければ、こんなことは可能ではないのだ。

しかし、私の食指と世間の大勢の人のそれとは、食い違う場面が多い。

売れたアルバムよりも、シンガーが書いた歌詞の曲でなければ感動できないし、支持もできないのだから。

91年の来日公演時には、SKID ROWの人気が世界中で爆発し、ここ日本でも同様だった。

ハードロック史上初全米初登場ナンバーワンに輝き、アルバムはアメリカだけで300万枚を売った。

それがSLAVE TO THE GRIND(下写真)だ。

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その年の日本での公演日程は以下である。

91年来日公演日程
9月30日 横浜アリーナ
10月2日 代々木オリンピックプール(下写真)
10月3日 代々木オリンピックプール
10月4日 代々木オリンピックプール
10月6日  名古屋レインボーホール
10月7日 大阪城ホール
10月11日 広島メルパルクホール
10月12日 福岡九州厚生年金会館
10月15日 宮城県民ホール



そして次の年にも、勢い余って日本公演を敢行したのだ。

その日程が以下である。

92年来日公演日程
10月5日 大阪城ホール
10月7日 日本武道館
10月8日 日本武道館

この内容を見て、「どれだけすごかったんだよSKID ROWは…!」とだれもが溜息をつかざるを得ないだろう。


※参考記事
ハードロック史上初の快挙をSKID ROWが成し遂げる!


しかし、次のアルバムであるSUBHUMAN RACEから陰りが見え始めた。

それでも、ブラジルの『MONSTERS OF ROCK』にセカンドビルとして登場したのだから、昔取った杵柄の威力は凄まじい。

そしてセバスチャンの脱退、ソロ活動、そしてこんにちに至る。

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私は、SKID ROWの、ギタリストとベーシストだけが作詞作曲をして他のメンバーには関わらせないという音楽的なスタンスには否定的だが、91年の人気の威力ぶりには正直、ぶっ飛んだのだ!

押し飛ばされそうになったのだ。

ゆえに、あの当時のメンバーにもどってくれと、言いたい向きもあるだろうが、いくら当時のファンが言葉を投げかけても不可能だろう。

もう頑固おやじばかりになってしまったのだから!(笑)

しかも、当時、代々木オリンピックプールなどに足を運んだファンでも、当時の情熱を維持して、またコンサート会場に足を運ぶかは疑問なのだ。

ゆえに、ノスタルジーを求めるのではなく、セバスチャンにソロとして成功してもらうのが王道と思うのだがどうだろうか?

私には疎遠になってしまったSLAVE TO THE GRINDこそは、彼らの最大の観客動員数を記録したアルバムなのだし、彼らをあまり知らないが、興味あるという人には心底勧めたいアルバムである。


●お勧めです!

Slave to the Grind

ベスト盤
40 Seasons the Best of (Rpkg)


●以下のサイトでも取り扱っています。
  ↓

タワーレコード

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今回はこれにて終了します。

ありがとうございました。

OIPdANCE

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