最近、無数にあるほしいアルバムの中から、意味もなく買って聴いたが、かなり良かったのが、LACUNA COILの2019年発表の『BLACK ANIMA』だ。
これは、買ってものすごいよかったと心から思えた作品だった。
こういう衝撃的な思いにさせてくれるアルバムは最近はあまりなかった。
このバンドは、2006年に出た『KARMA CODE』がアメリカンチャートを上り、28位にまで行ったことを知り興味を覚えたのがきっかけだった。
『KARMA CODE』
イタリアのバンドでありながら、アメリカンチャートをここまで登るとは…と驚愕の思いになったのだった。
それに興味を覚えて、そのアルバムを買い、そして聴いて感動したのだった。
しかし、今回の『BLACK ANIMA』はそれ以上の出来であるということが正直に言える。
ここまでいい作品が出来たのならば、もっと話題になってもよかったのだが、それもなかった。
平凡な出来だったのかなあと思ったが、聴いてみたらトンデモなくいい出来だ。
まずこのアルバムを聴いて、気づくのはかなりヘヴィな出来になっているのだ。
のっけからの畳みかけが素晴らしい。
やはりことはハードロックであろうが、ヘヴィメタルであろうが信条としてヘヴィさは維持してもらいたいものなのだ。
そのヘヴィさをキャリアを重ねるごとに、希薄になってしまうアーティストも少なからずあるが、このバンドはそれをまぬかれている。
そして、壮大なSEを盛り込んだり、プログレッシヴになったり、といった試みが音楽を高尚にしているのに功を奏しているのが明白だ。
もちろん、楽曲の質が低かったら話にならないが、その面もレベルアップしているからこそ、それが可能になっているのだ。
大きなスケールに包まれた音楽に様変わりしているのがうれしかった。
そういう音楽はデジャヴが楽しめて未来に希望を呼び起こすのだ。
そういう面が音楽を聴くメリットとして大きいはずだ。
LACUNA COIL
そして、このアルバムはグルーヴ感も高い。
ベースの甲高い音が高揚感をもたらしてくれるし牽引してくれるのだ。
そういった様変わりが可能なのはひとえに、このバンドのミュージシャンシップのレベルが高いからだし、作曲能力に非凡さがあるからだ。
音楽へのあくなき探求と情熱を端々から感じて、そのままこのバンドの世界に引き込まれてしまうのだ。
その引き込まれ方は尋常ではないのだ!
このアルバム収録の“Save Me”は以下。
↓
やはりイタリアという非英語圏出身のバンドということで、忌避しやすい心理的な傾向があっても、それはお構いなしだし、英語圏出身のバンドでもシンガーが歌詞を書かないというのはいただけないし、非英語圏のバンドでもシンガーが自分で歌詞を書いているバンドであれば、ソウルが感じれて、自然と集中してのめりこんで聴いてしまう。
その例の1つが、このLACUNA COILだ。
このバンドのメインシンガーのクリスティーナ.スカビアの作詞力と歌唱力とパッションは素晴らしい。
あまりその素晴らしさの詳らかな解説はしないで、とにかく聴いてほしいという思いだけが強く出てくるのだ。
こんな思いになったアルバムは初めてだ。
ここまで進化し、そして音楽が深化しているとどうしても、このバンドのアルバムで、他の持っていないアルバムが欲しくなってしまうのも必然である。
そして、ライヴアルバムも、これだけのいいスタジオアルバムゆえに、ライヴではどのように演奏しているのかと興味深くなって欲しくなったのだ。
もうすでにチェックしているのだ。
そしてカートに入れたのだ。
しかし、このバンドが最後に日本に来たのは、2016年の『LOUD PARK』だったが、その時も最初から5番目と、これまでの実績から考えても不本意な順番だった。
しかし、それから来ていないが、次はもっと降順での出演でなければ私は納得がいかない。
これだけいいアルバムができているのだから。
そんなことを期待しているのだ。
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今回はこれにて終了します。
ありがとうございました。