見事にアイデンティフィケートされたAMARANTHEは今後も期待大!=『MANIFEST』のススメ。

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AMARANHTEの雄姿を今年のLOUD PARKで見させてもらった。

この時のライヴを観て、このバンドの最新アルバムMANIFESTは絶対に買って聴くぞと意気込んだものだ。

やはり壮大なスペース観や世界観を有したバンドには心底惹かれるのだ。

それでいて、バンドのシンガーが歌詞を書いているということでなければ、私は満足しない。

それのみか折角買っても、それほど聴かずじまいで中古盤屋などに売ってしまうことを私はこれまで何度も経験してきた。

やはり歌であるから、その歌っているシンガー自身が歌詞を書かないことには、どんな上手いシンガーの歌でも感動しないのだ。

いくら素晴らしい曲を書こうが、いくら上手いシンガーが歌ってようが、シンガーが作詞しないバンドの曲には感動できない。

出来ないから、そのままほとんど聴かずに、中古盤屋ネットオークションで売ってきたのだ。

それはROYAL HUNTしかり、DREAM THEATERしかり、今回のLOUD PARKに参加したNIGHTWISHしかりである。

NIGHTWISHLOUD PARKでみたときに、正直このバンドのソングライターであるツオーマス.ホロパイネンは天才中の天才ではないか!と正直思ったものだ。



ツオーマス.ホロパイネン


よくもこんな壮大な世界観を持った曲を書けるなと感心するばかりで、あまりのすばらしさにため息が出るほどだった。

しかし、このバンドのシンガーはホロパイネンがイニシアティヴを握っているバンドゆえに作詞ができない。

ゆえに、後に聴きたいと思えないのだ。

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しかし、ことAMARANTHEに関しては、メインシンガーであるエリーセ.リードが作詞をしているので、聴きいるし、聴き後もまた聴きたいと自然と思えてくるのだ。

しかし、エリーセのデビュー当初のスリムなボディはどこに行ったと聞きたくなる(笑)

あのモデル級のボディラインも、このバンドの人気をひきつける武器の1つだったのに…と思わざるを得ない。

ユーロビート系、テクノ系のキーボードのフレーズがこのバンドの大きな魅力でありアイデンティティになっているのがわかる。

そんな曲が、このアルバムの最初を飾る“Fearless”だ。


“Fearless”
  ↓





矢継ぎ早に、キーボード、ギター、ヴォーカルと整序立って演奏されるのがいい。

キーボードを前面に出すのがこのバンドの味ゆえに、それほど重厚なギター音は出せないがヘヴィさは信条としてすぐに感じ取れる。

やはり、HR/HMは信条としてヘヴィさがなくてはいけないのだ。

それが次の“Make It Better”でも維持されている。

映画での、アクロバットな場面や戦場を彷彿とさせるメロディも相変わらず健在だ。

こういった普段の日常では味わえない場面のデジャヴも音楽には欠かせない魅力の1つであるはず。

そのような場面を最初から味わわせてくれるのが4曲目の“Viral”だ。


 
       AMARANTHE


この曲で、勇敢な映画の主人公になったような気分に浸れるのもいい。

ヴォーカルとギターの激しい掛け合いが、この曲ではなされるが、一聴して雑然としたイメージを受けるが、ベテランミュージシャンよろしく、その寸前で止まらせているからいい!

5曲目の“Adrenaline”もそんな特徴があるが、3人いるヴォーカルの掛け合いが、聴き手の魂を、鼓舞してくれる。

こういう特長を持ったバンドならではの魅力だ。

そういう喚起する場面が、ギターソロでもあれば緊張感は途絶えないし、良き印象のまま耳朶に残る。 3曲目の“Scream My Name”や7曲目の“The Game”のような速い曲ではグルーヴ感が前面に出てくるが、このバンド特有のキーボード音とドラムとのコラボが、アイデンティティを向上させている。

ドラマティックでかつ、抒情性を有したパワーバラードである6曲目の“Strong”では、エリーセの透明感あるヴォイスとキーボードの切なさが、冷徹さを醸している。

“Crystalline”
  ↓




夕焼けの広大な大地を見上げているような気分になってしまう情景で始まるバラードの“Crystalline”のような曲も作れて、悠然と演奏してしまうバンドの力量には脱帽だ。

この曲は叙情性に満ちた曲だ。

いろんなレパートリーをこのバンドはこなすことができるのだ。

アルバム全体の起伏は大事だ。

それがなくては、良き印象を持つことができないからだ。

その次は、速さがさらに増し一糸乱れぬ演奏を披露した“Archangel”に次いで、曲全体にグルーヴ感があるがキーボードの味付けが他のバンドの模倣の追随を許さぬ出来になったBoom!”も興味深い。

やはり全体を聴いてみて、スピーディな曲においても、スピーディでない曲においてもアイデンティフィケーションは成功しているし、それゆえにか緊張感が途絶えない。

スピーディな曲では当然ヘドバンをかましたくなる。

LOUD PARKでの思い出がよみがえる!



どの楽器のプレイヤーも一級品だ。

LOUD PARK 2023』ではトリPANTERAゆえに出番は12バンド中、7番目であったが、シンフォニックメタルバンドばかりのバンドが集まったのならば、最後から2番目か3番目には出場できるほどの力量があることは確かだ。

そんな出来と思ってもらえればいいと思う。

付記 『LOUD PARK 23』でのAMARANTHEのセットリストは以下。※は『MANIFEST』からの選曲

Fearless ※
Viral ※
Digital World
Hunger Strong ※
Helix
Maiximize
Amaranthing
The Nexus
Call Out My Name
Archangel ※
That Song
Drop Dead Cynical

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今回紹介したAMARANTHEMANIFESTは以下よりどうぞ!
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●以下のサイトでも取り扱っています。
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今回はこれにて終了します。

ありがとうございました。

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