(コラム)DEF LEPPARDとのドッキングが実現したWHITESNAKE Live In 2008を回顧する!

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今年の最大のHRのイベントとしてMOTLEY CRUEDEF LEPPARDのドッキングでの来日公演が間違いなくランクインするだろう。

欧米では、30年前ほどはマルチプラチナを獲得したアーティストと、プラチナゴールドクラスかそれ以下のアーティストをドッキングさせていたが、近年ではマルチプラチナを獲得したアーティスト同士をくっつけるパターンが急増している。

そうでもしないと、コンサート興業の収入が上げれないからだろうか?

その内情は、詳らかにはわからないが、それでもマルチプラチナを獲得したアーティスト同士のドッキングはファンにとっては嬉しい出来事だ。

しかし、そういうドッキングとDEF LEPPARDは相性がよく、2008年にもそれを実現させてきた。

そう、WHITESNAKEとのドッキングである。

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このバンドは、ここ日本でも大きな業績を上げてきた。

日本武道館での公演を、何回も実現させてきた。

ゆえに、そういうドッキングをすればトリになるのは当然だったし、このWHITESNAKEとのドッキングでも後順だったのも頷ける。

しかし、これだけの実績を上げれたのであれば、フェスにおいても、ヘッドライナーに抜擢されてもおかしくはなかった。

それなのに、2011年LOUD PARKが開催される時にも、このバンドの来日公演が決定されていたのだから、いっそのことDEF LEPPARDヘッドライナーにつければよかったにもかかわらず、単独公演で終わってしまっていた。

その際のヘッドライナーは、WHITESNAKEが当てられたが、後になってその座はLIMP BIZKITに変わられてしまった。

DEF LEPPARDを据えていればそんなことにはならなかったのに…と悔やまれる事態だった。


dl 2008
  DEF LEPPARD


確かに、『LOUD PARK』よろしく、このイベントは、その名の通り、ラウドでヘヴィなバンドを集めたフェスだし、そういったバンドたちにDEF LEPPARDがヘヴィさでは劣るのは明白だが、それを補って余りあり、そのヘヴィさを凌駕するほどのパワーを有しているからこそ、このバンドは世界各地でのメタルフェストリを務めてきた。

このフェスに、DEF LEPPARDトリとして登場しても、その際は、多くの観衆の注目を集め、熱狂させただろうことは間違いない。

ヘヴィさを売りものにしていないバンドでも、こういうことは往々にしてあるのだ。

さて、その2008年WHITESNAKEとのドッキングだが、それはヨーロッパで実現し、その余波で日本でも実現した。

その告知が出た時には、私は0.5秒で行くと決めた。

イギリスでのそのライヴのレポートが、BURRN!でもなされた。

その時は、DEF LEPPARDが後順だったが、そのまま順位はひっくり返るかどうか不信だったが、やはり日本でもDEF LEPPARDが後順になった。

日本武道館でなされたときに私は足を運んだが、会場に入ってステージをみると、もうWHITESNAKEの垂れ幕やドラムがセットされたいたからだ。

DEF LEPPARDPYROMANIAHYSTERIAがともに、アメリだけで1000万枚以上売ったのだった。

かたやWHITESNAKEは、WHITESNAKE 87』アメリ800万枚を売ったが、次のSLIP OF THE TONGUE100万枚で終わってしまった。


白蛇の紋章
WHITESNAKE 87』


アメリでの人気が、そのままスライドして日本での人気を決めるわけではないが、やはり日本でも差が出ていることは明白だった。

しかし、そういった差というものに注目しなくても、80年代のハードロック、ブリティッシュハードロックを心底耽溺してきた人には、素直に喜べる事態だったことは間違いない。

かくいう私もそうだった。

しかし、世間一般の人気とは裏腹に、私の目的はWHITESNAKEだった。

このバンドには、80年代後半からファンだったし、かなり聴きこんだ思い出があるし、その好意はいまも衰えていない。

しかし、同時期に知ったDEF LEPPARDも、HRをこよなく愛した人は必然的に知る名前だった。



当然、私も知り、買って聴いた。

確かに良かったし、メロディも耳を惹くものがあった。

しかし連日、聴きたくなるほどのインパクトはなかったのが正直なところだった。

やはり、このバンドは速弾きのギターソロを有した曲が数えるほどしかなかったからだ。

WHITESNAKE“Still Of The Night”“Give Me All Your Love”“Crying In The Rain”Bad Boysといった超絶ヘヴィ級のギターソロが皆無だったのだ。

私の好みはどうしても興奮できる速弾きのソロがないとだめだったがゆえに、このバンドには疎遠になっていたのだ。

しかし、後の研究によって、そういう速弾きソロや超絶テクを有するアーティストは、大衆的な人気を誇ることは難しくなるのがわかったのだ。

ギンギンの速弾きや、緩急のある音楽性の方がウケはそれほど良くないようだ。

ギンギンの速弾きよりも、速弾きでない手なりのソロの方がウケやすい。

アルバムとシングル合わせて全世界で3億枚を売ったLED ZEPPELINにしろ、2億枚を売ったAC/ DCにしろ、1億5千枚を売ったAEROSMITHにしろ、どれも手なりのソロだ。

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  LED ZEPPELIN


ギンギンの速弾きソロをしているアーティストで1億枚以上を売ったのはBON JOVIMETALLICAくらいのものだろう。

全体的に、手なりのソロをしている方がウケやすい。

それは、ギターを手に取って、コピーしやすいからだ。

コピーできる曲が増えれば増えるほど、そのアーティストとの心の距離は近くなって、ますますそのアーティストが好きになる。

逆に、難しい速弾きでは、なかなかコピーできず、そのうちコピーするのを諦め、アーティストとの距離は遠くなって、アルバムを買うことも少なくなり、公演にも足を運ばなくなるのは必然だ。

また、ドラマ性を有した曲や、オーケストレーションを導入した曲などもコピーするには展開が難しいから、こういったバンドも敬遠されがちになる。

こういった分析事項と、DEF LEPPARDの人気も符合するだろう。

DEF LEPPARDの人気の秘密も、こういったところにもあったのだ。

しかし、WHITESNAKEDEF LEPPARD、実はこの両者、1980年のイギリスのREADING FESTIVALにおいて共演していたのでだった。

当時はWHITESNAKEヘッドライナーDEFLEPPARDセカンドビルの扱いだった。

当時のWHITESNAKEは名曲“Fool For Your Loving”を含むREADY AN’ WILLINGが全英で6位をマークするヒット作になり、かたやDEF LEPPARDON THROUGH THE NIGHTでデビューしたばかりの新人だったが、このアルバムは全英15位と健闘したのだ。


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  WHITESNAKE 80


しかも、デビューした年で由緒あるフェスセカンドビルをつとめたのだから、彼らの業績は讃えるべきものだろう。

この偉業は、初来日時は、1000人未満のキャパのクラブクアトロ1日しかしなかったにもかかわらず、次の2001年には、75000人擁する千葉マリンスタジアムのメインステージで、いきなりセカンドビルになったSLIPKNOTの偉業とオーバーラップする。

その後の、彼らの歴史は今さら詳説するまでもなく、幾多のフェストリセカンドビルが、当たり前になっている。

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同じように、DEF LEPPARDも、いろんなフェストリセカンドビルが当たり前だが、KISSAEROSMITHとのコラボ時しか、セカンドビルにはなりえない。

あれだけのレコードやCDを売ってきたのだから。

しかし、WHITESNAKEDEF LEPPARDは、年月の経年で両者の立場は逆転してしまった!

それはWHITESNAKEを貶す事由にはなりえない。

地道に活動は維持してきたし、もとよりヒットを飛ばそうとしても意図的に飛ばせるという性質のものではないからだ。

素直にこのドッキングを楽しめればいいのではないか?

しかし、現DEF LEPPARDヴィヴィアン.キャンベル(g)は周知のように、WHITESNAKEに加入していた時期があった。

そう87年から88年まで。


WS 87
  WHITESNAKE 87


そのツアーが終わり、新作つくりの際に、もう1人のギタリストのエイドリアン.ヴァンデンバーヴィヴィアンに、デヴィッド.カヴァーデールは曲を持ち寄ることを申し付けた。

しかし、ヴィヴィアンの持ってきたものは、WHITESNAKEの音楽性からは程遠いもので、もう一度作り直してくるように言ったが、またしてもアウトの出来だった。

それに、他のメンバーとの折り合いもそれほど良くなかったこともあり、ヴィヴィアンは離脱を申し付けられたようだ。

作曲が終わり、ヴィヴィアンなしでレコーディングをしていったが、エイドリアンが腱鞘炎をおこし、その穴を埋めるべくティーヴ.ヴァイが加入し、そのまま新作発表、そしてツアーになったのは有名な話しだ。

そんないわくつきのヴィヴィアンだが、その後、他のバンド(RIVERDOGS、SHADOW KING)に転々としたが、92年になんとDEF LEPPARDに加入したことを知って驚いたのだ。

WHITESNAKEの前はDIOにいて、その次の転々としたバンドの経歴を見るに、DEF LEPPARDには合わないだろうと思ったが、どうしてこうして、このバンドには合っていたようだ。

その年数じつに31年だ。 こんなに長く続くとは思わなかった。

しかし、危惧していたのはWHITESNAKEとのドッキングの際の控室でデヴィッドと会わないかどうか心配だったのだ。

なにせデヴィッドにバンドを追い出された身なのだから。

そういう内情は読んだことないが、機会があれば調べてみたいものだ。

しかし、ヴィヴィアンWHITESNAKEに加入していた時のプレイは、良いとは言えなかったのは事実だ。

この時期のブートレッグは多くあるが、いずれも観るに、レコードとは見劣りがするのだ。

あのWHITESNAKE 87』でのレコードは、ジョン.サイクスがしたがレコーディングが終わると、デヴィッドジョン.カロドナーの企みで、サイクスは追い出されてしまうのだ。

しかし、あのレコードでのサイクスのプレイはとてつもなく素晴らしいが、その後釜になったヴィヴィアンエイドリアンは、そのレコードのイメージを継ぐプレイをしているとはいいがたかった。


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ヴィヴィアン.キャンベル


あの素晴らしいレコードでのギターソロは、アレンジされてしまっているし、それに代替するフレーズは皆無だった。

しかも、レコードでの超絶プレイは、ライヴでは4割くらいしかコピーできていないのだ。

そんなプレイでは、あのレコードのイメージがダウンしてしまうのは必至だった。

しかし、2003年以降のWHITESNAKEでは、ダグ.アルドリッチレブ.ビーチになったが、両者ともプレイは素晴らしい。

特に、ダグのそれは素晴らしいの一言に尽きる。

あのWHITESNAKE 87』収録のBad Boys“Still Of The Night”の超絶プレイを、何の苦面もなく完コピしてしまっていたのだから。

ヴィヴィアンには、あの“Still Of The Night”の完コピが全然できていなかったのだ、あまりに難しすぎるからだろう。

それで、87年当時のブートは買ってもほとんど観ずじまいだったし、この時期のライヴCDが発売されるも、私は通り過ぎていただけだった。

しかし、2008年のドッキングの際に、あの超絶なプレイのダグによる完コピを、ヴィヴィアンは控室で聴いていたはずだ。

ws 2008

自分ができなかったプレイを、ダグが漫然とこなしているのを聴いてどんな感慨だったろうか?

いな、そういうことには無頓着だったのだろうか?

いまのバンドで充実したプレイを奏でられれば、それで満足なのだろうか?

そういった超絶プレイを売り物にしていないバンドにいるゆえに…。

かたや超絶プレイを売り物にするバンド、かたや難解プレイはない手なりのプレイで勝負してきたバンド。

スタンスは違えど、ともにブリティッシュハードが基本となっている音楽を体現するバンド。

しかし、私はDEF LEPPARDよりも売り上げで劣るWHITESNAKEの方が、ファンの度合いは強い。

マイノリティの応援…とまで言っては過ぎた言葉だ。

まあ何が起こるかわからないし、虚心坦懐に臨んだのだ私は。

この時、WHITESNAKEが発表したニューアルバムBAD TO BE GOOD710000枚を売った!

good to be bad
BAD TO BE GOOD

当時の時世で710000枚は決して悪くない。

ハードロックが全盛であった80年代後半に発表すれば、200万枚は売れていただろう!

そう思わせるくらい出来の良いアルバムだった。

コンサートにおいて、まずはこの曲から始まった!


●“Best Years
  ↓




このYouTubeを見ると、コンサート時の興奮がよみがえり、思わず嬉しくなる!

しかし、観客は30代半ばから40代後半くらいまでが大半だった。

そういった客は、今会社や育児に忙しく、ニューアルバムを買って聴いてきたことは想像に難しい。

良いミドルテンポの曲で私自身好きだが、最初に持ってくる曲に相応しいかは疑問だ。

場内が暗転したとたんに興奮が最高潮に達したが、曲の進行とともに観客の興奮が薄れていったのを覚えている。

Bad Boys”“Slip Of The Tongue”といったスピーディなものをもってくるべきだったと思ったのだ。

2004年には、デヴィッド.カヴァーデールの前のバンドであるDEEP PURPLE在籍時の“Burn”をいきなりもってきてファンを驚かせたが、今回は、“Ain’t Gonna Cry No More”“The Deeper The Love”といった当時まで15年以上やっていない昔の名曲を持ってきて嬉しさひとしおだった。

“Ain’t Gonna Cry No More”READY AN' WILLING収録のアコースティック主体の名曲だった。


ready an willing
READY AN' WILLING


その流れで“The Deeper The Love”をアコースティックで1小節だけ演奏し、デヴィッドが歌唱するという設定だった。

これは奇想天外で、あと後になって、印象に残ることになる試みだったのは間違いない。

こういう奇想天外な展開があるからこそ、ライヴに足を運ぶメリットがあるのだ。

この“The Deeper The Love”は私は名バラードと思うが、90年のツアー時には演奏されていたものの、途中からカットされてしまい、そのままの流れで日本にも来た。

そのまま日本では、この曲はなされず、Is This Loveにとってかわられてしまっていた。

あの曲は名曲だったゆえに、フルエレクトリックで演奏してほしかったが、なされずじまいだった。

しかし、それがついにその3年後来日公演で実現したのだ。


“Can You Hear The Wind Blows”
  




ニューアルバムであるBAD TO BE GOODからは、白蛇健在なりをアピールしなきゃとばかり4曲が演奏され、先ほどの“Best Years”は勿論、クリップにもなった“Lay Down Your Love”も、“Can You Hear The Wind Blows”も出来も反応も充分であったが、”A Fool In Love”はやめた方がよかったと思う。 この曲の演奏中に座りだす人もいたのは確かだ、良い新曲とは思うが。

この曲や、嫌いではないが未だ好きになれない“Ain’t No Love In The Heart Of The City”がはじまった時には座りだす人も多くいた。

こういう座りだす事態は、DEF LEPPARDの演奏中はなかったのだが…やはり人気の違いか?

しかし、次の”Gimme All Your Love”からは事態が急変する!

観客もこれは歌わずにいられないとばかりに立ちあがり、拳をふりあげて合唱する!

そして次の“Here I Go Again”では場内が最高潮の気分に発展し、これまで以上の合唱の声が高まり手拍子を振りかざす!


●“Here I Go Again
  ↓




次の最終曲(と観客もわかっているのだろう。この曲以外の終わり方はこの20年以来全然なかったのだから)“Still Of The Night”においては、あのMTVでこのクリップをみて青春時代を過ごしてきた人たちばかりであろう、あの頃の興奮を思い切りぶつけていこうと決心したのか、興奮をみずからおさえきれないといった観を呈した人をもの凄いたくさん見た。

あの時代をもう一度!

そんな感情が高まった瞬間だった!


WHITESNAKE set list 10,23.2008
Best Years
Fool For Your Loving
Can You Hear The Wind Blow
Love Ain’t No Stranger
Lay Down Your Love
The Deeper The Love
Is This Love
Guitar Solo
A Fool In Love
Ain’t Gonna Cry No More
Ain’t No Love In The Heart Of The City
Give Me All Your Love
Here I Go Again
Still Of The Night


この2バンドを見に来たファンは「ホワイトスネイクデフレパードのコラボ」ということで80年代のあのヒット時代のノスタルジーを求めてきた、ということではないだろうか。

であるからこそ、2バンドともニューアルバムからのチューンの反応はイマイチだったのではないだろうか?

デフレパードのはまさしくヒットチューンばかりでグレイテストヒッツライヴのような観を呈していたが、ホワイトスネイクのはそうではなかった。

そうなれば、80年代後半当時のヒットアルバムからの曲を多数やってもらえれば、もっと反応は良かったのではないかと悔やまれるばかりだ。

あんな良いSLIP OF THE TONGUEからは1曲、しかもアコースティックバージョンでしかやっていないのは悔やまれるのだ。

また、思ったのは、コンサート業界の人に提言したいことががる。

それは、このDEF LEPPARDWHITESNAKEの次には、MOTLEY CRUERATTジョイントツアーを敢行してくれと。

RATT85年に、2回目の公演にもかかわらず日本国内で17か所での公演を実現するというとんでもない偉業を成し遂げ、次の来日公演では日本武道館2デイズを達成した。

次の89年の来日公演でも、2日間東京ドームでのBON JOVIの前座をつとめた後にもかかわらず、武道館での公演を実現させた。


ratt 88
    RATT


かたやMOTLEY CRUEも、RATTと並びL.Aメタルの代表バンドとして80年代の中ごろから全米でのアルバムチャートを席巻し87年発表のGIRLS、GIRLS、GIRLSの時にも、続くDR,FEELGOODの時にも日本武道館での3デイズを達成している。

このアルバム時以来、これらのアルバム以上の売り上げを達成出来てはいないが、今回のデフレパ等の例にもあるように、需要逓減の法則が働いているだけのことである。

いまだに世界および日本での彼らの人気ぶりは凄まじい!

このように、はじめは同格だったMOTLEY CRUEに時とともに水をあけられたRATTであるが、はじめの頃の人気は凄まじかったのである。

ときともに水をあけられたのは、その音楽性にある。

彼らの音楽性はL.Aメタル」という枠内を出るものでなかった。

しかし、MOTLEY CRUEはそこから出て、自ら新しい要素をふんだんに取り入れてバラードあり、メロウありの新しい音楽を開拓したとともに、新しいファンを獲得出来たのである。


 
    MOTLEY CRUE


だが、RATTはそのシンガーの狭い声域ゆえにそれが不可能であった。

それが彼らが、MOTLEY CRUEのように、ビッグになれなかった理由である。

しかし、MOTLEY CRUEのファンは初めの頃はRATTのアルバムを買って聴いていたはずである。

同じような音楽性からスタートしたし、同じ年代からスタートした存在であったからだ。

しかし、毎回同じような曲風に飽きてアルバムを買うのをためらってきたのではないだろうか?

であるならば、MOTLEYのファンに潜在的RATTのファンは数え切れないほどいるはずである。

であるならば、この2大バンドのジョイントツアーを敢行すれば、また再び武道館でのコンサートは全然可能であるといえる。

勿論ヘッドライナーMOTLEYだが。

MOTLEYのファンは久しぶりにRATTの曲を聴きたいな、観たいなと思うはずである。

このジョイントツアーが敢行されれば、MOTLEYのファンとともに”Round & Round”は勿論、“You’re In Love”“Lay It Down”“Wanted Man”“Dance”“I Want A Woman”“Slip Of The Lip”といった名曲の大合唱が見られるのではないだろうか?

デビューアルバム

このジョイントツアーによって、89年以来一度も踏んでいない日本武道館を再び踏ましてあげたいと思うのは私だけであろうか…いや、そんなことはない!(笑)

話しをDEF LEPPARDWHITESNAKEに戻すと、ただ、このコンサートにおいて思ったのは、WHITESNAKE“Fool For Your Loving”“Is This Love”“Here I Go Again”“Still Of The Night” または、DEF LEPPARD“Animal”“Amageddon It”“Make Love Like A Man ”“Rock Of Agesといった名曲のときには、会場の全員が手を振り上げ共に合唱していた。

勿論、これらの曲を熟知しているからこそ出来るのは当たり前のことだ。

しかし、私が足を運んだ東京の日本武道館は収容人数14000人である。

それを2日敢行されたので28000人がきたことになる。

しかし、WHITESNAKEのその前の東京の来日公演は6700人収容の東京国際フォーラムだった。

一方、DEF LEPPARDの前回は東京で1600人収容の渋谷公会堂3日しかしてないゆえに、計4800人である。

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何故この人たちは前回の来日公演で足を運ばなかったんだ、ファンなのに、こんなに曲知ってるのに…という疑問が起こらざるを得なかった。

やはり、需要逓減の法則が働いてるんだ、と思わずにいられなかった。

前回見たから今回はいいや、という消費者の気持ち汲んだうえでの公演の決定だったのであろう。

だがこのジョイントツアーの盛況ぶりを見て、決してファンをやめたわけではないんだな、ということが分かった。

ならばコンサート業界は、「前回見たから今回はいいや」という消費者を、コンサートに向かわせる気にさせる興業をこなすことが、これからの課題になってくるのだろう。

大物アーティストの共演にすれば、否が応でも行きたくなるのでしょう!

その1つがジョイントツアーであることがわかった瞬間だった。

しかし、今思えば非常に有意義な素敵なコンサートをこの2バンドに堪能させてもらったと思うし、いい思い出になったと確信している。

この時のWHITESNAKEの最新アルバムはGOOD TO BE BAD

このアルバムには、以下の新曲が収録されている。

“Lay Down Your Love”


(Amazon) GOOD TO BE BAD

タワーレコード

【HMV】ローチケHMV|音楽CD・DVD

今回はこれにて終了します。

ありがとうございました。

参考記事
DEF LEPPARD 2008

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WHITESNAKE 2008
DEF LEPPARD 2008