『METALLICA』アルバムに聴き劣りする『LOAD』の愉しみ方の王道とは?

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cunning stunts


METALLICA96年に発表されたLOADは、かなり問題になったアルバムである。

あの91年発表のMETALLICAが全世界で2100万枚以上売り、その素晴らしきアルバムの直後のアルバムということもあり、どのような次作になるかが誰もが期待していたに違いない。


ブラックアルバム
METALLICA


かくいう私もそうだった。

私は、このMETALLICA』アルバムによって大ファンになったからだ。

それまではそれほど好きでもなかったし、かといって気に入らないバンドでもなかったMETALLICAが一気に好きになるきっかけを作ってくれたアルバムだったゆえに、次作には期待がかなりあった。

しかし、蓋を開けてみると、それほどの話題性はないまま終わった作品になったのは否めなかった。

気怠い曲調が多いし、耳を惹くメロディもない曲が多いゆえに、アルバムをかけているとそのまま、印象が残らずに終わってしまうのだ。

それでも3回は通して聴いてみるも、その状態からの脱却を図ることは出来なかった。

そういう印象で終わってしまったアルバムゆえに、惜しみなく中古盤屋に売ってしまったのだった。

思えば、93年ごろからHR/HMの不況が始まっていて、いろんなバンドのそれほど良くないアルバムの闊歩が蔓延していた。

その遠因は、やはりあのMETALLICA』アルバムだったのは間違いない。

私がファンになる原因になった素晴らしいアルバムだったことは間違いないが、あのアルバムの特長であるメロディの良さや聴きやすさの反面、ヘヴィでミドルな面が音楽業界で強調され、あのアルバムを模していながらも、更にダークな面が強調されたアルバムをどのバンドも出すようになったのだ。

それで、そういう音楽であるグランジ.オルタナというミュージックが闊歩しだすようになったのだった。

その面を強調してアルバムを作っても、良いアルバムができたのは少数のバンドだけであって、他の多くのバンドはどれも魅力を減退させていたのだ。

ゆえに93年以降は駄作なアルバムがどんどんできて、全然感動がもたらされず、私はそういったアルバムをことごとく中古盤屋に売っていったのだった。

そのグランジ.オルタナの要素を引きいれたアルバムをMETALLICA自身が作ったというのは興味深い。

やはり同じことを繰り返したくないというメンバーの意向が反映された結果だったのだ。

そこで批判が出るのは世の常である。

しかし、その批判が年の経過とともに消失していくのは、その音楽性の変化が佳曲という印象に終わったのであればこそだ。

KISS“I Was Made For Loving You”JUDAS PRIEST“Turbo Lover”にしろ、このバンドの代表曲になっているが、新しい音楽的な試みをして、物議を醸したのだ。


judas priest   
JUDAS PRIEST


しかし、結果的に佳曲に仕上がったがゆえに、その物議は杞憂に終わったのだった。

METALLICAもそういう変化を常々、ココロんできたバンドであったし、その姿勢はデビューから続いている。

しかし、今回のLOADに関しては、それほどいい印象がないまま終わってしまったのは、アルバム中に占める佳曲の数が少なかったからだろう。


load.jpg
 『LOAD


“I Was Made For Loving You”収録のDYNASTYにしろ、“Turbo Lover”収録のTURBOにしろ、アルバム中の佳曲は多いし、少なくともアルバム収録曲中の半分以上であることは確かだ。

今も、このアルバムを称賛する識者はかなり少ない印象を受けるのは私だけではないだろう。

趣向替え…それはしてもいいが、それは程度によるのだ。

闇雲にしていていいはずはない。

アルバムを通して聴いて、好印象になればいいのだが、そうならなかったらやはり失敗作とみなされるのが通常だ。

しかし、LOADからは、前作の成功も手伝って“Until It Sleeps” “Hero of the Day” “Mama said” “King nothing”4つものシングルカットがなされた。

前作のMETALLICAほど売れなくても、全米だけで500万枚も売れれば充分、この先20年以上は廃盤にはならなくて済む。

これだけ売れれば、いつまでも多くの人の心にMETALLICAのことが引っかかることになり、話題がなくても気になり、そして買うということにつながるからだ。 非難されてもそういうことになるから大ヒットを記録したアーティストは強いしマーケティングでも有利だ。

そんな物議を醸したアルバム後にも関わらずライヴビデオを出したから凄い。

めたりか

それがCUNNING STUNTSだ。

やはり、当時のライヴモノを観るメリットは、今は演奏されない曲が観れることにある。

“King nothing”は2000年以降もライヴでは演奏されていたが、“Until It Sleeps”“Hero of the Day”は、2000年が明けてからは一切演奏されていない。 (ただし、ライヴを人並み以上の数こなしているMETALLICA ゆえに、ブートを全部確認しているわけではないので、もしかしたらしている可能性はあるが…)

そういう曲が見れるのだ。

それほどの期待に応えてはくれなかったLOADではあったが、更にショッキングな声明が出されることになった。 ラーズ.ウルリッヒ(d)によると、LOADが気にいらなかった人は、次のRELOADも気に入らないだろうね!」ということだった。

LOAD』リリースの次の年にRELOADが発表されたが、このアルバムもまた物議を醸したアルバムだったし、それゆえにBURRN!の編集者の中で、METALLICAに永遠に別れを告げた例もあったくらいだ。

私はそこまですることはないだろうと思ったが、これも好意的にみれるアルバムではなかった。

これも4つにシングルカットがなされたが、その中で興奮できるのは、唯一“Fuel”だけだ。

このシングルも、今でもライヴで演奏される唯一の曲になってしまっているのは皮肉と言えば皮肉だろう。


●"So What?" CUNNING STUNTS
  


しかし、なんというオーディエンスの数だろうか!

物議の醸したアルバム発表後にも関わらず、こんなに大きな会場でできること自体がすごい!

しかし、ファンの食指を考えず、自由気まま、唯我独尊的なスタンスを変えないこのバンドには驚きを隠せなかったし、それでいてファンをコケにするわけでもなく、かなりの自信家にも見えて、実際にオーラはかなり放っていたのがわかる。

自由奔放な音楽スタンスが、この曲の始まり方からもわかろうというものだ。


こんな始まり方をするバンドはMETALLICA以外にあり得ない!

metallic download

佳曲の少ないアルバムだったにもかかわらず、その声はいつしか消え失せて、ライヴに、そしてMETALLICAに集中して、そして陶酔してしまう。

批判をするなんてもってのほか、みたいな雰囲気すらも醸成してしまう威力を内蔵してしまいすらしてしまう。


そんな自由気まま、唯我独尊的なスタンスのアティチュードでも、モラルの根幹はやはり硬派なのだ。 それには好感がもいてる。

それでいて、ヘヴィさは維持している。

ことはハードロックであろうと、ヘヴィメタルであろうと、信条としてヘヴィさは欠かせないはずだ。

それを失ってしまったら、私にとって魅力あるものには見えなくなってしまう。

96年以降も、今までアルバムを出し続けてきたMETALLICAであるが、そのたびにいろんな評論が生まれたが、ヘヴィさは維持している。

それが、このバンドに関心をもち続けていられる要因になっている。

アルバムは全部ではないが買っているし、ライヴにも行けている。

ブートも多数買っている
(笑)。

しかし、HR/HMに入るきっかけになった大恩あるBON JOVIであるが、もう30年くらい関心の外にある。


jon richie
   BON JOVI


ヘヴィさは後退し、メロディの良さも後退し、加えてライヴでのキーを下げてのヴォーカル、フェイクしてのヴぉーっかる 、スタジオアルバムでの感動をぶち壊しにする楽曲アレンジと、縁遠くなる要因が多数目につくようになって以来、無関心が続いてしまっているのだ。

しかし、METALLICAは、ライヴでも一切手を抜かないから好感が持てるのだ。

BON JOVIMETALLICAは、87年MONSTERS OF ROCKで共演した。

BON JOVIトリで、METALLICAサードビルで出演したのだ。

この時のBON JOVIの最新アルバムSLIPPERY WHEN WETは全米800万枚を売るヒットになったが、METALLICAのそれ=MASTER OF PUPPETS50万枚がやっとだった。


slippery.jpg
SLIPPERY WHEN WET


しかし、両者とものちのアルバムの大ヒットによってBON JOVIのそれは1300万枚になり、METALLICAのそれは800万枚になった。

両者のアルバムやシングルの全世界での総売り上げは、BON JOVI1億3000万枚METALLICA1億2000万枚になった。

当時のBON JOVIは、サードビルだったMETALLICAがこれほどビッグになるとは思わなかっただろう。

しかし、私はMETALLICAへの関心と同じような関心はBON JOVIには持てなくなっていることは確かだ。

それはライヴの魅力の差で歴然になってしまったのだ。

それは、96年発表のCUNNING STUNTSを鑑賞すればすぐにわかるはずだ。

かなり物議を醸したLOADではあったが、その中からシングルカットされた4つのうち、3つが演奏されている。


●“Ain't My BitchCUNNING STUNTS
  


そして、シングルカットはされなかったが、LOAD収録の“Ain't My Bitch”もなされている。

この曲も、2000年以降はなされていないが、このアルバム収録の佳曲であることには間違いない。

何故、この曲がシングルカットされなかったのか不思議に思えてくるくらいだ。

ゆえに、LOADに占める佳曲の数が少ないとはいえ、他の既発表の名曲が多数ライヴでなされていれば、その思いは自然と無意識に消えていくのだ。

いまでこそデビュー作セカンドアルバムも全米だけで1000万枚近く売っているMETALLICAだが、それらのアルバム収録曲を聴くと、かなり演奏力も歌唱力も構成力もかなり高いのがわかる。

ヒットがなかったがゆえに、そういう特長があっても、それらが認識されずに終わってしまう残念ながら多数あるが、大ヒットアルバムを出したことで、それが多くの人に認識される幸運に見舞われることになったのだ。

デビュー作は、新人だったし、限られた予算ゆえに、完成度はそれほど高くはないが、その予兆は大いに見れる。

しかし、次からはかなりレベルの高いアルバムになったことに違いはない。

しかし、発表当初は全然ヒットに恵まれなかったがゆえに、それが認識されずじまいだったのだ。

発表から1年たっても2年たってもゴールド(50万枚)にも達していなかったのだが、この黒歴史を信じれるHMファンがどれだけいるだろうか?



セカンドアルバム『RIDE THE LIGHTNING


それでも自分たちのキャリアを誇りに思い、4thアルバム発表後にも、5thアルバム発表後にもデビュー作やセカンドアルバムの収録曲を演奏していたこのバンドメンバーの精神には敬服する。

セカンドアルバムからの代表作は、以下の曲になる。


“For Whom The Bell Tolls” 『CUNNING STUNTS』収録
  




METALLICA』アルバムの大ヒットによって、このバンドの過去の作品にも興味が出た。

あるいは、このバンドのライヴに際にも、知っておきたいという思いが募った。

その両方が引き金になって、デビュー作も、セカンドアルバムも、サードアルバムも全米だけで1000万枚近く売れたのだ。

こういう大出世劇はMETALLICA以外に見たことがないし実際いないだろう。

このCUNNING STUNTSの収録曲は以下である。

1. "Bad Seed Jam"/"So What?"
2. "Creeping Death"
3. "Sad But True"
4. "Ain't My Bitch" (Multiple Angles)
5. "Hero of the Day"
6. "King Nothing"
7. "One"
8. "Fuel"
9. "Bass/Guitar Doodle" (Medley of "Hero of the Day", "My Friend of Misery", and "Welcome Home (Sanitarium)")
10. "Nothing Else Matters"
11. "Until It Sleeps"
12. "For Whom the Bell Tolls" (Multiple Angles)
13. "Wherever I May Roam" (Multiple Angles)
14. "Fade to Black"
15. "Kill/Ride Medley"
1. "Ride the Lightning"
2. "No Remorse"
3. "Hit the Lights"
4. "The Four Horsemen"
5. "Seek & Destroy"
6. "Fight Fire with Fire"

Disc 2
1. "'Leper Messiah Jam"/"Last Caress"
2. "Master of Puppets" (short version)
3. "Enter Sandman"
4. "'Cure' Jam"/"Am I Evil?" (short version)
5. "Motorbreath"

赤字は『LOAD』収録の曲


既発の佳曲の数々、大ヒットアルバム、ライヴでの手抜きしないパフォーマンス…こういったものが大きな印象になっていれば、駄作アルバムがいくつか出ても、不問に付されることになって終わるのだ。

そして、アルバムを買い続けて、ライヴにも足を運び続けて、ブートを買い続けることになるのだ(笑)!

私もそのような印象に終わっているのだ。

そして、このCUNNING STUNTSも同様に人様にお勧めしたいと正直思っているのだ。

そんな体験をしたい人には、このライヴ映像はおすすめである。

タワーレコード

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今回はこれにて終了します。

ありがとうございました。

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