EUROPEの迷盤『PRISONERS IN PARADISE』は本当に迷盤か検証する!

EUROPEの『PRISONERS IN PARADISE』は、ある意味、迷盤だ。 このアルバムは、91年発表にもかかわらず、2015年の『WINGS OF TOMORROW』完全再現の来日公演をしに来た時の会場であった川崎クラブチッタで販売されていたのだ。 今は、もうどのサイトでも廃盤に…

(コラム)9月5日のWINGERの渋谷STREAM HALLでのライヴ報告!

9月5日にWINGERの渋谷STREAM HALLでのライヴを観にいった。 これはこのバンドの35周年を記念するライヴという触れ込みだった。 実にそんな期間がたってしまったのかと思う。 Anniversaryゆえにオリジナルメンバーのポール.テイラーも復活した。 このバンドの…

EXTREMEの人気健在なり!その原因を最新作『SIX』より探る!

EXTREMEの人気健在なり! そんな声が聞こえても不思議ではない。 きたる今年の来日公演は、東京公演に追加公演が決定し、それもすぐにソールドアウトになり、再追加公演が決定されたのだ。 会場はいずれも中級ホールゆえに驚嘆すべき事項だろう。 今回の公演…

(追悼)バーニー.マースデン(ex.WHITESNAKE)を悼む。バーニーのモラルと音楽性とは?

WHITESNAKEの元ギタリストであったバーニー.マースデンが亡くなった、ことをネットの某ページで見つけた。 享年72歳と書いてあった。 私は「あれっ!」と思ったのだ。 この年齢は、WHITESNAKEの現ヴォーカリストであるデヴィッド.カヴァーデールと年齢が一緒…

【コラム】CRADLE OF FILTH,EMPEROR,IRON MAIDEN,BATHORYを交えた知的遊戯を展開!CRADLE~の『CRUELTY AND BEASTS』のおすすめ!

ことHR/ HMに関しても、雑誌や本などを通して情報摂取していくと、共通する事項や連関する事項があるのに気づく。 それをしていくとどうしてか私は、こういう場でそのことを書いてみたい衝動に駆られるのだ。 今回は、CRADLE OF FILTH,EMPEROR、IRON MAIDEN…

(コラム)WARRANTとKIXの意外なる共通点とは何か?

最近、棚を掃除しながらWARRANTの『LOUDER、HARDER,FASTER』を見つけた。 『LOUDER、HARDER,FASTER』 これは、ロバート.メイソンがシンガーとして加入して2枚目のアルバムで、懐かしくなり聴いてみたのだ。 このシンガーは、あのジョージ.リンチのバンドであ…

見事にアイデンティフィケートされたAMARANTHEは今後も期待大!=『MANIFEST』のススメ。

AMARANHTEの雄姿を今年の『LOUD PARK』で見させてもらった。 この時のライヴを観て、このバンドの最新アルバム『MANIFEST』は絶対に買って聴くぞと意気込んだものだ。 やはり壮大なスペース観や世界観を有したバンドには心底惹かれるのだ。 それでいて、バン…

(コラム) 30周年ぶりのフルライヴの来日公演が決まったWINGERに今、何を思うか?

WINGERの新譜が発表とともに、今年の9月にも来日公演が決まった。 日程は以下である。 9月4日 大阪 梅田CLUB QUATRO 9月5日 東京 STREAM HALL9月6日 東京 EX-THEATER ROPPONGI これまで、ここ10数年においてWINGERは、来日公演はおこなってきたが、いずれも…

デヴィッド.カヴァーデール(WHITESNAKE)とリッチー.ブラックモア(RAINBOW)の共通点とは何か?

デヴィッド.カヴァーデール リッチー.ブラックモア デヴィッド.カヴァーデールとリッチー.ブラックモアには共通点がある。 1つは、ともにDEEP PURPLEに所属していたこと。 もう1つは、ともに自身のバンドで大きな転換点があったことである。 周知のように、…

イングヴェイ.マルムスティーン以上の冴えを持ったジョー.スタンプ参加のALCATRAZZの『V』は瞠目すべし!?

ジョー.スタンプの名をみるのは、実に20年以上ぶりだ。この人のソロ作を『BURRN!』のレビューで見たときには、あまりにイングヴェイ.マルムスティーンばりのジャケットに驚き、「この人はイングヴェイの影響下のギタリストなのか?」と思っただけで終わった…

(コラム)意外や意外?NIGHT RANGERとEUROPEの数々の共通点とは?

NIGHT RANGER EUROPE NIGHT RANGERとEUROPE…この2者は、音楽性は異なるが共通点があるのだ。 共通するのは、同じハードロックバンドということくらいだろうか。 ともに、80年代初頭にデビューし、デビュー作は飛ばなかったが、NIGHT RANGERはセカンドアルバ…

26日に6年ぶりに開催された『LOUD PARK』に足を運んだ。 これまで6年間、このイベントが開催されなかったのは不思議だったが、その理由はいろいろ憶測がとんでいるがどれが真相かわからない。 それを追及していても仕方ないから、ここではしないでおく。 こ…

イングヴェイ.マルムスティーン.テイストを持つジョー.スタンプの最新ソロ(=『DIABOLICAL FEROCITY』)はイングヴェイ以上の期待値!

最近、ソロのギタリストであるジョー.スタンプの最新作『DIABOLICAL FEROCITY』を聴いてみたのだ。 「なんだこの出来の良さは!!」…これが最初に脳裏に浮かんだ言葉だった。 この人がALCATRAZZにギタリストとして加入したことをネットで調べて知ったのだっ…

(コラム)EMPERORの『ANTHEMS TO THE WELKIN AT DUSK』完全再現ライヴは瞠目すべき、そしてそのブートが…!!

ノルウェーのEMPERORは、これまで2枚のアルバムで完全再現ライヴをしてきた。 デビュー作の『IN THE NIGHTSIDE ECLIPSE』とセカンドの『ANTHEMS TO THE WELKIN AT DUSK』だ。 2014年には単独公演で、後者は2017年に『LOUD PARK』の参戦しての実現だった。 後…

(コラム)今、EMPERORの魅力と世界での凄さを鑑る!!(『IN THE NIGHTSIDE ECLIPSE』を中心に)

先日のEMPERORのEX-THEATER ROPPONGIにおけるライヴを観てきたことで、彼らへの関心が強まり、私はこれまでのこのバンドのCDやライヴDVDを取り出して、聴いたり鑑たりしてしまったのだ。 興味を喚起するのにライヴほど有力なものはない。 やはり、アルバムリ…

(コラム)3月2日のEMPERORライヴにて、このバンドの魅力を掘り下げて説明する~MEGADETHとの比較を通じて~

3月2日にEX- THEATER ROPPONGIにEMPERORのコンサートに行ってきた。 このライヴが敢行されることを、この日の1か月前に知った。 それまでそのことを知らなかった私だが、すぐさま行くことを決めた。 それまで、昨年からMEGADETHの武道館公演を知ってから、何…

男性シンガーにはない魅力と世界観を有したDELAINの『APRIL RAIN』はこれだ!

シンフォニックメタルは、ヨーロッパ諸国で隆盛を誇っている。 やはりクラシカルミュージックやオペラを土台にして文化を育成してきたこれら諸国では、従来のハードロックにその要素を必然的に、そして無意識に取り入れても不思議ではない。 オランダ、ノル…

(コラム)フェスにおける意外性とは?それを考察していく愉しみを味わおうか?

『LOUD PARK』が6年ぶりに開催される運びになって喚喜にむせんでいる。 まだ参加アーティストは全部にはなっていないが、ほぼ決まったようだ。 しかし、看過できないのはセカンドビルにKREATORが据えられたことだ。 やはり、これまでのアルバムの売り上げ実…

加4位を記録したNICKELBACKの最新アルバム『GET ROLLIN'』は佳曲揃い?

これは素晴らしい…こんなことをNICKELBACKの新譜が出るたびに書いていたのだ。 そして今回出た新譜を聴いた後の感想も同じくこれだった。 このアルバムの発売告知をネットでみてすぐさまカートに入れたのだった。 こういう思いにいさせ続けてくれるアーティ…

(コラム)DOKKENの『BACK FOR THE ATTACK』を聴いて、ベテランバンドの本質を抉り出す!

最近、DOKKENのアルバムである『BACK FOR THE ATTACK』を取り出して聴いた。 このバンド最高傑作といわれているアルバムだし、88年の発表ながらいまだに入手可能なのは凄い。 eurokennes.blog60.fc2.com このアルバムの再来を、94年の再結成時に期待していた…

(コラム)SEPTIC FLESHとWHITESNAKEと徳永英明を通じて趣味のスタンスを学ぶ!

SEPTIC FLESH ギリシャのSEPTIC FLESHのインパクトは衝撃的だった、あの猟奇的なコスにもかかわらずすぐにファンになった。 まず『BURRN!』の評でよい点を取っていることを確認し、YouTubeで実際に聴いてみた。 それでよかったので、ネットにアクセスして買…

(コラム)今さらながらPRETTY MAIDSの魅力を深く見る!

最近、PRETTY MAIDSのオフィシャルライヴDVDである『IT COMES ALIVE』(2012年)を観た。 これはスイスでのライヴを収めたものだが、レベルの高い演奏を聴かせてくれる素晴らしいDVDだ。 しかし、メンバーが40代後半なので、ちょっと残念。 オフィシャルとして…

(コラム) 祝!PANTERA復活、そして『LOUD PARK』復活!

来年の3月に『LOUD PARK』の開催が決定されたのを、ネットの記事で読んで、行くと0.1秒で決めた(笑) 2017年の最後の開催から実に6年ぶりの開催である。 これまで、なぜ『LOUD PARK』が、開催が取りやめになっていたかをいろんな憶測が飛び交っていたが、どれ…

(コラム)HAREM SCAREMとNICKELBACKは同じ国出身。その2つの歴史を俯瞰する!

いつしか無意識のうちに無沙汰になってしまったバンドは誰にでもあるだろう。 私にもある。 その代表がカナダのHAREM SCAREMだ。 HAREM SCAREM このバンドを初めて知ったのは93年のことだ。 メロディアスでWINGERテイストを持ったバンドとして紹介されていて…

『静謐かつ静逸な雰囲気をもったジェイムズ.ラブリエのソロ=BEAUTIFUL SHADE OF GREY』

今回はDREAM THEATERのヴォーカリストであるジェイムズ.ラブリエのソロについて紹介したい。今年出た『BEAUTIFUL SHADE OF GREY』である。 これはジェイムズのソロのアルバムのコレクションとしては3枚目になる。本家のDREAM THEATERのアルバムの2枚よりも…

(コラム) 今さらわかったDEF LEPPARDの魅力と、ここ35年のHR界の本質の変遷を考察する。

今日、SCORPIONSの2019年に行われたライヴのオーディエンスショットのブートを観た。 しかし、あまり音もよくないし、録画の映像も鮮明ではないし、何より楽曲がそれほど好きになれなかったので、4曲目で止めたのだ。 このバンドの90年に出したアルバムであ…

(コラム)音楽的才能は遺伝がすべて?そんなことはない?

音楽は人類が創造したもののうちの素晴らしいものの1つであるとすれば、その内奥についての探究については、尽きるところがないだろうと思う。 その作曲や作詞の能力はどのような場合によって、その人に備わるのかということを探究していくと、共通すること…

MEGADETHの日本武道館公演が30年ぶりに実現!その訳は…!?

来年の2月にMEGADETHの来日公演が決定した。 最近、何気なくヤフーでMEGADETHと入力したところ、変換予測で「MEGADETH 武道館」というのが出てきたので、まさかと思い、そのキーワードで検索したところ、本当にこの来日公演が決定していたのだ! 日本武道館…

(コラム意外や意外!リチャード.マークスとブレット.マイケルズの数多ある共通点とは?

今年の9月3日に『SONGWRITER』を発表したリチャード.マークスだが、この人を初めて知ったのは88年のことだ。 その初めて見たのは番組『ベストヒットUSA』を見ていたら幾度となく、何枚かのシングルがチャートインして、ラジオでも何度も聴いたから、自然と知…

隠れたデスメタルの名盤であるDEATHの『SYMBOLIC』は素晴らしい!

他のアーティストに夢中になって、魅力がわからなかったが、のちになってその魅力に気付いてファンになることが往々にしてある。 それは漫画でもある。 『週刊少年ジャンプ』で、「北斗の拳」や「キン肉マン」「魁!男塾」「ハイスクール奇面組」といった漫…